世界が羽生に“ありがとう” プロ転向表明から一夜明け 感謝の声続々 ザギトワ「頑張れよ。伝説」

[ 2022年7月21日 05:33 ]

日本スケート連盟へのあいさつを終え、移動の車内から手を振る羽生
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 フィギュアスケート男子で14年ソチ、18年平昌五輪連覇の羽生結弦(27)のプロ転向表明から一夜明けた20日、世界中からメッセージが届いた。12年からカナダ・トロントで指導を受けてきたブライアン・オーサー・コーチ(60)はじめ、北京五輪金メダルのネーサン・チェン(23=米国)ら数多くのスケート関係者が新たな門出を祝った。

 羽生の競技会でのスケート人生を彩った人々が、次々とプロ転向の決断を支持した。その筆頭が12年から拠点としてきたカナダ・トロントの名門クリケットクラブの恩師たちだった。表現面を担当したトレイシー・ウィルソン・コーチ(60)がインスタグラムを更新し、オーサー・コーチとともに「ハーイ、ユヅ!」と切り出した動画メッセージを送った。

 オーサー・コーチは「君と一緒に努力した10年に及ぶ年月に感謝する。君と過ごした時間のおかげで私たちは成長できた」とねぎらい、ウィルソン・コーチも「フィギュアスケートを新たな高みに引き上げてくれた」と功績を称えた。

 同門のスケーターたちもSNSで反応した。最大のライバルでもあった戦友のハビエル・フェルナンデスさん(31=スペイン)は「氷上で多くの瞬間を共有できて幸せだった」と振り返り、同年代のジェーソン・ブラウン(27=米国)も「おつかれさまでした!いつも応援しています!」などと日本語でつづった。

 平昌五輪後にしのぎを削ってきた戦友のチェンもSNSに2ショット写真を添え「同じ氷の上に立てたことは人生の中で光栄なことだった」とし「あなたがこれまでこの競技に対して成し遂げたこと、今後も間違いなく続けてくれるであろうこと全てに感謝します」と思いを込めた。女子で平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワさん(20=ロシア)はインスタストーリーに「頑張れよ。伝説」と翻訳ソフトを使ったとみられる日本語でエールを送った。

 幼少期から羽生が憧れており、ショーでも共演しているスケーターのジョニー・ウィアーさん(38=米国)は「その精神、才能、決意で世界中の人にインスピレーションを与えた」と称賛した。

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