三段目と幕下で異例の「両者不戦敗」 コロナ禍で起きた珍事

[ 2022年7月21日 14:06 ]

大相撲名古屋場所12日目 ( 2022年7月21日    愛知・ドルフィンズアリーナ )

ドルフィンズアリーナ
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 新型コロナウイルス感染拡大で休場力士が続出する異常事態の中、異例の「両者不戦敗」があった。

 前日に部屋関係者でコロナ陽性が判明した佐渡ケ嶽部屋と玉ノ井部屋、この日新たに判明した浅香山部屋の力士は既に12日目の割が組まれていたため全員不戦敗となった。このうち、休場力士同士で組まれていた対戦が2番。三段目の小原(浅香山部屋)VS琴ノ藤(佐渡ケ嶽部屋)と、幕下の琴大樹(佐渡ケ嶽部屋)VS魁郷(浅香山部屋)では「両者不戦敗」の扱いとなった。

 日本相撲協会に残っている資料によると、極めて異例ではあるが過去にもあった。1978年(昭53)夏場所千秋楽、既に休場届を出していた序二段・川村(時津風部屋)の対戦相手である富士ノ浦(九重部屋)が取組の時間に遅刻して両者不戦敗に。また、1995年(平7)春場所2日目には序ノ口・沖ノ石(峰崎部屋)の休場と同日に矢風(尾車)が廃業したという事例もあった。

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2022年7月21日のニュース