【世界陸上】女子やり投げ・北口榛花 1投目に今季自己新、全体トップで日本勢11年ぶり決勝進出

[ 2022年7月21日 08:57 ]

陸上・世界選手権第6日 ( 2022年7月20日    米オレゴン州ユージン・ヘイワードフィールド )

世界陸上・女子やり投げ予選で1投目で今季自己最高の64メートル32を投げて決勝進出を決めた北口榛花(AP)
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 女子やり投げ予選が行われ、日本記録保持者の北口榛花(JAL)が1投目で、無条件で決勝進出となる62メートル50を超える64メートル32の投てきを見せて全体のトップで決勝の舞台に駒を進めた。日本勢としては11年ぶりの決勝進出。武本紗栄(佐賀スポーツ協会)も59メートル15の11位で決勝に進んだ。

 北口がいきなり1投目で決めた。ダイナミックなフォームから繰り出されたやりが大きな弧を描いた。5月に投げた今季自己最高63メートル93を上回る64メートル32を投げて決勝進出だ。

 予選後、北口は「1組目の結果も知っていて、あまり飛んでないのを知っていたので自分も飛ばないかなと思って臨んだんですけど1本で決められて凄くよかったです」と声を弾ませた。そして「数日前までは調子が悪くて凄く自身がなかったんですけど、昨日に助走練習してから元の自分に戻ったみたいで凄く自信を持って予選に臨めたのがよかったんじゃないかなと思います。(コーチからは)緊張するだろうけど、1本目は大事にっていうことと、全力で前に投げろって言われました」と言い、決勝に向けて「もう1度、この投てきが決勝でできるように、これ以上のものを発揮できるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。

 今季は6月18日にパリで開催された世界最高峰の大会、ダイヤモンドリーグ(DL)第7戦で63メートル13センチを投げて優勝。同リーグを日本人が制するのは初の快挙で、今大会は、日本選手団の主将を務めている。

 19年ドーハ大会は予選60メートル84で13位。わずかに6センチ及ばず決勝に進むことができなかった。昨年の東京五輪は日本勢57年ぶりの決勝進出を果たしたが、左腹斜筋の肉離れで12位に終わった。今大会は“完全燃焼”すべくオレゴンに乗り込んできた。

 決勝は22日(同23日)に行われる。目標は、日本人では11年大邱大会の海老原有希(8位)以来となる入賞。自身の持つ日本記録(66メートル00)を更新すれば、五輪を含め、投てき種目で日本女子初のメダル獲得も見えて来る。

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