上野菜々子 パット巧者・青木瀬令奈の助言胸にミレニアム世代4人目のツアーVへ3位発進

[ 2022年7月21日 18:25 ]

18番、ティーショットを放つ上野(撮影・会津 智海)
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 女子ゴルフの大東建託・いい部屋ネット・レディース(賞金総額1億2000万円、優勝賞金2160万円)は21日、北海道札幌市の滝のCC(6560ヤード、パー72)で開幕し、第1ラウンドを行った。

 ツアー本格参戦1年目の“ミレニアム世代”上野菜々子(22=コーナン)が6バーディー、1ボギーの67で回り、首位に1打差の5アンダー、3位の好スタートを切った。開幕前日の20日に22回目の誕生日を迎えたばかり。22歳最初のラウンドで納得のゴルフを見せた。

 「課題だったパターがよく入ってくれました」

 出だしの1番パー4(360ヤード)で8メートルのバーディーパットを沈めて感触をつかみ、3番パー3(160ヤード)では2メートル、6番パー3(145ヤード)では3メートルと3メートル前後のパットを次々に決めた。

 19日の練習ラウンドでプロ入り時に推薦人を引き受けてくれた「尊敬するお姉さん」青木瀬令奈(29)にパッティングのラインの読み方を教わった。

 左右に曲がるラインも打ち出す方向に沿った直線で捉え、カップの方向を意識することなくその直線上で距離感だけを出していく。これが今季平均パット数2位(1・752)の青木のパッティング術だった。これまでパッティングのラインを複雑な曲線で捉えようとすることでぼやけてしまっていた距離感が青木流を取り入れることで好転。「ずっと悩んでいた」というパッティングにようやく光が見えてきた。

 まだ、アマチュアだった2018年の大王製紙エリエール・レディースでは3日目を終わって首位に立ち、勝みなみらと最終日最終組で優勝を争ったこともある。古江彩佳、西村優菜、吉田優利に続くミレニアム世代4人目のツアー優勝へ青木の助言を生かしたい。
 

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2022年7月21日のニュース