アイルランドがNZに連勝、敵地3連戦2勝1敗で勝ち越し　世界ランク1位復帰が確実に

ラグビー・テストマッチ （ 2022年7月16日    ニュージーランド・ウェリントン ）

トライを決めるアイルランドのFBキーナン（AP）
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　アイルランドがニュージーランド（NZ）を32―22（前半22―3）で破って2連勝を飾り、敵地でのテストマッチシリーズ3連戦に2勝1敗で勝ち越した。現在2位の世界ランキングでフランスを抜き、19年以来の1位に返り咲くことが確実となった。

　アイルランドは試合開始から猛攻を仕掛け、前半4分にゴール前ラインアウトからモールを押し込んでフランカーのバンデルフリールが先制トライをマークした。FW戦で優位に立つと、敵陣でのチャンスではパス攻撃で崩しきって前半28分にFBキーナン、同37分にはCTBヘンショーがトライを追加。強固なディフェンスでターンオーバーとNZのハンドリングエラーを誘い、自陣での相手ボールラインアウトではスチールを連発して前半を22―3で終えた。

　NZは後半4分にNo・8サベア、12分にはフランカーのA・イオアネが突破力を発揮して連続トライを挙げ、17―22と5点差。17―25で迎えた20分には自陣からのカウンターでWTBジョーダンが75メートルを走りきるトライをマークし、22―25と3点差に詰め寄った。だが、アイルランドは25分に敵陣のラインアウトモールからフッカーのヘリングが飛び出し、左中間へトライを決めて32―22と突き放した。

　アイルランドは今回のNZ遠征で2日の第1戦（オークランド）に19―42で敗れたものの、9日にダニーデンで行われた第2戦で23―12と敵地で歴史的初勝利を記録。11日付の世界ランキングでは日本を連破して史上初の1位に浮上したフランスに次ぐ2位につけていた。南アフリカは3位、NZはチーム史上ワーストタイの4位に後退していた。