【丸山茂樹 メジャー基準】どんな状況でも対応できるイマジネーションが必要な場所

[ 2022年7月16日 02:30 ]

米男子ゴルフツアー 第150回全英オープン第1日 ( 2022年7月14日    スコットランド・セントアンドリュース・オールドコース=7313ヤード、パー72 )

第1Rの5番、多くのギャラリーが見つめる中でティーショットを放つ松山(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 初日は上位のスコアが伸びたので出遅れたようにも見えるが、松山は良いゴルフをしたと思う。ショットもパットも悪くはない。一つ歯車がかみ合えばもっと良いスコアで回れたはずだ。

 1つ前のメジャー、全米オープンでは、最終日に追い上げて4位。調子を維持できていれば、前哨戦のスコットランド・オープンでも予選落ちすることはなかっただろう。しかし、その嫌な流れを引きずらなかった。調子が良いとは言えない状態でも、それなりにスコアをまとめられるのが松山の凄いところ。初日のプレーを見ていても風格が違うというか、余裕が感じられた。

 セントアンドリュースは人の手を加えずに造形を自然に任せても、こんなに良いゴルフ場ができるんだと感嘆させられる素晴らしいコース。フェアウエーは広い。だがグリーンのアンジュレーションがきつく、なかなかボールが止まらない。プレー中はいろいろなことを考えさせられる。どんな状況にも対応できるイマジネーションが必要な場所だ。僕も2回プレーしたが、難しさを感じた。下が硬くなれば、ピンに寄る確率は物凄く低くなる。これで風が吹いたら、相当厳しいコンディションになるのは間違いない。(プロゴルファー)

続きを表示

2022年7月16日のニュース