【玉ノ井親方 視点】御嶽海は取り直しになった反省を生かした 大関獲りは自分との闘い

[ 2022年1月12日 20:55 ]

長野版用<初場所4日目>明生(右)を押し出しで破る御嶽海(撮影・郡司 修)
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 大関候補の御嶽海が無傷の4連勝を飾った。明生戦の最初の一番は、相手にまわしを取られて胸を見せる形になり、投げを打たれて同体で落ちた。危ない内容だったが、取り直しの一番は前に出る相撲に徹して圧倒した。

 腰に不安を抱える明生に余力がなかったこともあっただろうが、取り直しになった反省を生かし一気に前に出た。

 今場所は大関獲りの足場固めの場所。本人は2桁を目標にしているそうだが、2桁の前にまず勝ち越して、それから一番ずつ白星を積み重ねていく気持ちで臨んだ方が、邪念に惑わされずにすむ。
 もともと相撲にムラがあるというか、一つ負けるとバタバタとそれが続いてしまうタイプ。少しでも気を抜くと、思わぬ落とし穴にはまる可能性もある。

 貴景勝が休場し、正代も危なっかしい相撲が続いている。2度の優勝経験がある御嶽海に懸かる期待は大きい。丸い体をさらに丸くして、おっつけながら前に出ていく相撲を取り続ければ、必ず良い流れに乗れるはずだ。

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