【箱根駅伝】青学大主将・飯田 箱根から世界へ!レッツゴー大作戦 2月別大マラソン出場へ

[ 2022年1月4日 05:30 ]

第98回東京箱根間往復大学駅伝 復路 ( 2022年1月2日    神奈川・箱根町~東京・大手町 5区間109・6キロ )

4区、力走する青学大・飯田貴之(撮影・蔵賢斗)
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 昨季無冠のチームが、大手町で大団円を迎えた。往路4区3位とここまで先頭に立ってきた青学大・飯田貴之主将(4年)は「全区間でしっかり選手が走った。圧倒的な力を示すことができた」と満面の笑みを浮かべた。

 競技力でチームをまとめてきた神林勇太前主将の後を引き継いだが、当初は「何より駅伝で結果を残しているのが青学大の主将。正直自信はなかった」と率直に明かす。「2年前の主将の鈴木さんは言葉で引っ張る。神林さんは強さで引っ張った。自分は練習で見せるしかない」と合宿初日に異例の40キロ走を見せるなど、背中でチームをもり立ててきた。その男が次に目指すのはフルマラソンだ。

 箱根駅伝の後には2月の別府大分毎日マラソンに出場する意向を持っている。OBの吉田祐也(24=GMOインターネットグループ)も箱根駅伝後に出場し、日本学生歴代2位の記録を出して脚光を浴びた。「吉田さんが2時間8分台を出している。(パリ五輪に向けて)挑戦したい思いはある」。16年には当時2年の下田裕太、3年の一色恭志(ともにGMOインターネットグループ)の東京マラソン出場をサポート。近年、原監督が箱根から世界へと送り出す「大作戦」の流れに飯田も乗る。

 卒業後は東京五輪マラソン代表の中村匠吾(29)やマラソン日本記録保持者の鈴木健吾(26)らトップ選手が所属する名門・富士通に入社予定。青学大を選んだときも自分のレベルより少し上のチームを選んで成長につなげた飯田主将は「今回も一番強いチームに入る。少し高望みだが、世界で戦える選手、フルマラソンを走れる選手を目標に頑張りたい」。フレッシュグリーンの誇りを胸にしたランナーが、世界で羽ばたくのもそう遠くはなさそうだ。

 ◇飯田 貴之(いいだ・たかゆき)1999年(平11)6月24日生まれ、千葉県出身の22歳。小学校から中学1年まで銚子リトルリーグで遊撃手。千葉・八千代松陰高1年時に全国高校駅伝に出場し3区区間17位。箱根駅伝は3年までは3度出場し、いずれも区間2位。女性6人組ユニット「BiSH」のファン。自己ベストは1万メートル28分30秒30。1メートル68、56キロ。

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2022年1月4日のニュース