【箱根駅伝】順大、準V 6区・牧瀬が区間賞、駒大・大八木監督の叫びを「自分の応援と思った」

[ 2022年1月4日 05:30 ]

第98回東京箱根間往復大学駅伝 復路 ( 2022年1月3日    神奈川・箱根町~東京・大手町 5区間、109.6キロ )

7区・西沢(左)にたすきをつなぐ順大6区・牧瀬(撮影・島崎忠彦)
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 復路の流れを大きく変えた。往路5位だった順大は10時間54分33秒の総合2位でフィニッシュし、総合優勝した07年以来、15年ぶりのトップ3入りを果たした。6区を58分22秒の好走で区間賞に輝いた牧瀬圭斗主将(4年)が3位まで順位を上げ、8区の津田将希(4年)で2位に浮上。かつて「復路の順大」と呼ばれながら、過去10年の最高は総合4位に沈んでいた名門が、駅伝戦国時代で復活を印象づけた。

 敵将の声をエールに変換した。小田原中継所まで残り3キロ地点。牧瀬は2位を走る駒大の佃に追いつき、並走していた。ちょうど箱根の山下りを終え、運営管理車も合流する。牧瀬は待った。一気に抜き去るためのスパートを後押しする長門俊介監督(37)の声を。だが、聞こえてきた声の主は別人だった。

 「4年生、最後だからいけー!」。駒大の大八木監督だ。敵軍の声が大き過ぎて「うちの監督からはあまり聞こえなかった」と苦笑い。ただ、言葉は妙に心に染みた。3年までは活躍できず、最初で最後の箱根路。「自分の応援と思った。自分も4年生だから、そう(自分への言葉と)思って頑張った。最後くらいは主将らしい走りをしたかった」。振り絞る力に変えた。

 集団走でなくても、1人でリズムを刻んで走る持ち味は、復路に適していた。12月中旬に山下りとなる6区起用を伝えられると、切れを出すために短めのインターバル走を繰り返し「下り始めてから(練習が)生きてきた」と対策も生きた。

 最近の順大といえば、昨年の東京五輪男子3000メートル障害で7位に入った三浦龍司(2年)が注目を集めてきた。4年生たちは平均的な実力で突出した選手がいないことから、長門監督に「切っても切っても同じ、金太郎あめ」と言われたこともあった。

 今回は2区の三浦が区間11位と序盤に苦戦した中、4年生たちの力走でつかんだ準V。15年前の優勝メンバーでもある指揮官は「盛り返す力がそれぞれについていた。4年生が頑張ってくれた」と称えた。最上級生からの置き土産。来年は後輩たちが頂点に立ち、順大の完全復権を報告する。

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