【箱根駅伝】8区の悲劇、駒大3位で王座陥落…故障明け“切り札”鈴木芽吹が足痛め区間18位

[ 2022年1月4日 05:30 ]

第98回東京箱根間往復大学駅伝 復路 ( 2022年1月3日    神奈川・箱根町~東京・大手町 5区間109・6キロ )

駒大8区・鈴木は区間18位に終わり、9区・山野にたすきをつなぐと涙を流す(撮影・会津 智海)
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 究極の勝負手が実らず、駒大が王座から陥落した。往路3位から逆転での総合連覇を目指したものの、青学大に11分15秒も離された総合3位。「ひと言で言えば、スタミナが足りない。スタミナ強化をしっかりやっていかないと、箱根は戦えない。距離に対しての不安があった」。運営管理車からランナーを鼓舞した大八木弘明監督は、淡々と振り返った。

 当日変更で山下りの6区に佃康平(4年)、7区に白鳥哲汰(2年)、8区に鈴木芽吹(2年)、10区に青柿響(2年)を起用。一日で最大となる4枚替えで逆襲を狙ったが、復路は9位にとどまった。順大との総合2位争いに敗れ、東洋大の追い上げを何とか振り切り、3位を死守するのが精いっぱいだった。

 8区の鈴木は1万メートルで27分41秒68の自己ベストを持つ学生トップクラスのスピードランナーだが、昨年9月の右大腿部疲労骨折で出雲駅伝、全日本大学駅伝と今季は出番なし。逆転の切り札として大一番で投入されたが、大八木監督は「前に痛めていたところを15キロ地点で痛めてしまった」と明かした。最後は歩くようなスピードで区間18位。たすきをつなぐと、倒れ込んだ。

 今春には1500、3000、5000メートルの3種目で高校記録を持つ佐藤圭汰(洛南高)が加入。“花の2区”で区間賞を獲得した田沢廉(3年)も大エースとしてチームに残り、鈴木も復活を期す。「新戦力も入るし、来年、リベンジする。もう一回、チャレンジする」と指揮官。王座を見据えた鍛錬の日々が、また始まる。

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