京都成章 敗戦の中にも収穫 伝統の「守備力」に「攻撃力」加わった新スタイル見せた

[ 2022年1月4日 05:30 ]

第101回全国高校ラグビー大会 準々決勝   京都成章25ー31東福岡 ( 2022年1月3日    花園 )

<東福岡・京都成章>4強入りならず、湯浅監督(左)に抱きしめられて涙する京都成章・大島(撮影・北條 貴史)
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 敗戦の中に光明が見えた。前回大会準優勝の京都成章がベスト8で敗退。ただ、湯浅泰正監督(57)は手応えを口にした。

 「負けたことは悔しいけど、全部出してくれた。今までの京都成章はディフェンスというところを、アタックの京都成章と新しい歴史をつくってくれた」

 新たな歴史の1ページ目はSO大島泰真主将が刻んだ。前半1分、自身が起点となりCTB藤原のノーホイッスルトライで先制。後半12分には22メートルライン付近のラックから狭いスペースを切り込んで自らトライし、反撃の糸口となった。ロスタイムにも2トライを奪うなど最後まで前に進み続け、トライ数4本は東福岡と同じ。「びっくりしたでしょ?今年は常にアタックとディフェンス、2つのオプションがあった」と胸を張った。

 「ピラニアタックル」が代名詞になるなど、ディフェンス力が伝統だったが、アタック力が加われば鬼に金棒。大島は「この先の武器。ちょっと違った成章が来年からできる」と新たな京都成章ラグビーの確立を予言し、花園を去った。

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2022年1月4日のニュース