【羽生結弦、語る 公式練習編(1)】4回転半成功へ「望みを捨てずに、諦めずに」

[ 2021年12月23日 16:25 ]

フィギュアスケート全日本選手権第1日 ( 2021年12月23日    さいたまスーパーアリーナ )

<全日本フィギュア第1日>練習する羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 男子で14年ソチ、18年平昌と五輪連覇の羽生結弦(ANA)が、午後1時5分からの公式練習で調整し、オンラインで取材に応じた。ショートプログラム(SP)は24日、フリーは26日に行われる。

 【羽生結弦、語る(1)】

 ――4回転半に着氷(後で本人が回転不足、両足着氷と説明)していたが、手応えは

 「いやあ、ほんと、まあ、今日は自分の中で軸作りが一番大事だと思ってたんで。あの、回転はそんなかけてないです。なので、まあ、あの、今日やるべきことは、やれたかなっていう。まあ、なんかいつも言ってますけど、今日やるべきことを、やってたなっていうくらいの感触です。まだ、自分の中では回転を、あの10割でかけている状態ではないので。あの、とにかく、今日は氷の感触を確かめながら、とりあえず、この氷でしっかり軸をつくるってことを試していました」

 ――これまでの練習では4回転半はどうだったか

 「えっとー、まあ、あんな感じの着氷になる場合と、あれは軸がうまくいったパターンで。あともう一個は、あの、回転を10割で、まあ10割っていうか、11割というか。そんなぐらいの力で回して、まあ、アンダー、ぎり1/4足んないかな、『q』がつくかなっていうくらいのアクセルでこけるみたいなことはあります。やっぱり、ちょっとまだ、練習の段階では両方とも両立したものはちょっと、やっぱ難しいです、はい」

 ――練習ではクリーンな成功は

「そうですね、ないですね、はい」

 ――北京五輪への思いは

 「うれしそう、ふふふふふっ。えっと、まあ、正直言って、一昨日の段階で、えー、アクセルが決められなかったら、もうオリンピックまで、頑張るしかないのかなとかって思いながらやってました。あの、ほんとは、自分の中で、これくらいのアクセルでもいいんじゃないかっていう思いもありますし。まあ、形として、あの、まあ、なんですかね。まあ、クリーンな判定ではないと思いますし、GOEもプラスつかないかもしれないですけど、でも形として4Aにはなってるんで。だから、『まあ、よく頑張ったんじゃない?』って。もう、4Aに向かって3年、まあ特にここの2年間ですかね、かなり練習をして、向き合ってきた中で、このくらいなので。だから、『もういいんじゃない?』っていうふうに思う気持ちもあるんですけど。でも、最後の練習の時になんか、ぎりぎりまで踏ん張って1時間半くらいずっとアクセルを跳んだ上で、跳べなかった時に、ああせっかくここまで来たのになっていう思いと、疲れたなって思いと、いろいろぐちゃぐちゃになりながら、いや、でも、やっぱり、うーん。なんか、僕だけのジャンプじゃないなっていう。まあ、僕、跳ぶのは僕なんですけど。結局、言い出したのも僕なんですけど。でも、皆さんが、僕にしかできないって言ってくださるのであれば、それを全うするのが、なんか僕の使命なのかなって思いました」

 ――目指すでいいのか

 「うんとー、まあ、わかんないっすよ。ここで、ここで降りちゃったら、満足するのかもしれないですし。それは諦めてはないんです。ここで降りることを自体を。だから、今日も、今日、今日できること、今日やるべきことを積み重ねたと思ってますし。また、明日、明日はショートなんで、アクセルの練習をする気はないですけど。また、あの、ショートの後の日の練習だとか、フリーの当日だとか、本番で降りるかもしれないですし。望みを捨てずに、諦めずに、しっかりやっていきたいなとは思います。ただ、延長線上に北京はあるかもしれないなっていうことを腹をくくって、ここまで来ました。はい」

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2021年12月23日のニュース