羽生結弦、4回転半&北京五輪挑戦!フジテレビで明言「譲る気はない」さあ今季初戦

[ 2021年12月23日 05:30 ]

フィギュアスケート全日本選手権

笑顔で拍手をする羽生結弦
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 北京五輪の代表最終選考会を兼ねたフィギュアスケートの全日本選手権は23日、さいたまスーパーアリーナで開幕する。男子で14年ソチ、18年平昌五輪連覇の羽生結弦(27=ANA)は22日、公式練習をキャンセルしたものの、開会式に出席。フジテレビの独占インタビューでは今大会のフリーにクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を組み込む考えを披露し、北京五輪挑戦にも前向きな姿勢を示した。

 冬の王者が長い沈黙を破り、勝負の舞台に帰ってきた。22日夜のフジテレビ系「Live News α」の独占インタビューで明かされたのは、今大会での前人未到の大技への挑戦だった。「4A(4回転半)込みでフリーをやるつもりです。4A込みで頑張りたい」。五輪最終選考会を兼ねる今季初戦のテーマが決まった。

 極限まで考え抜き、試行錯誤を繰り返し、「やっと7割くらいまできた」と説明。練習での成功はないとしながら「もしかしたら公式練習で降りられるかもしれないし、本番だけ降りられるかもしれない。最後まで望みをつなげていければ」とも語った。

 さらに、これまで明言を避けてきた、五輪3連覇の懸かる北京挑戦も「本気で狙ってもいいかな」と言い切った。「本当に終わんの、お前?」。21日の練習まで自問自答し、答えを出したという。「4A習得への道が五輪につながるなら、全力でここで獲りにいかないといけない。今のところ譲る気はない」。その言葉を発した瞬間、勝負師の顔に切り替わった。

 この日は午後の公式練習を欠席したが、開会式にはスーツ姿で164日ぶりとなる公の場に登場。滑走順抽選では前回王者として1番目にくじを引き、32人中24番を引いた。今季初陣となる11月中旬のNHK杯前に右足首を負傷も「NHK杯で目指していたコンディションに近づいている」と前向きで、開会式では終始リラックスした様子をみせた。

 4回転半を投入するフリーの前に行われるSPは、24日の午後7時42分に決まった。大阪でフリー「天と地と」を舞った4月16日の世界国別対抗戦フリー以来252日ぶりの実戦は、どんな輝きを放つのか。2021年、年末最大の見せ場がやってくる。

 【経過】

 ▼4月 15、16日の世界国別対抗戦に出場。エキシビションに向けた17日の練習では4回転半ジャンプにも挑戦。

 ▼7月9日 アイスショー「ドリーム・オン・アイス」に出演。「マスカレイド」を舞う。公演は11日まで行われた。

 ▼22日 日本スケート連盟の公式ツイッターで東京五輪・パラリンピックに出場する日本代表にエール。

 ▼11月4日 「右足関節じん帯損傷」のためNHK杯を欠場することを日本連盟が発表。

 ▼17日 日本連盟がロシア杯の欠場を発表。

 ▼12月7日 27歳の誕生日。

 ▼20日 全日本選手権出場の意向を固めたことが明らかに。

 ▼22日 全日本の公式練習には参加しなかったが、開会式に姿を見せる。

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