鍵山優真、偉大な先輩たちに「立ち向かう」日本の頂へ安定感で勝負

[ 2021年12月23日 05:30 ]

フィギュアスケート全日本選手権 ( さいたまスーパーアリーナ )

練習する鍵山優真(撮影・小海途 良幹)
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 全日本の頂へ、力強い言葉で自らを鼓舞した。北京五輪代表入りを狙う男子の鍵山優真(18=オリエンタルバイオ・星槎)は、羽生、宇野という偉大な先輩たちへリスペクトを込めて言った。

 「昨年は肩を並べるか追いつけたらいいなくらいに思っていた。今シーズンは五輪も懸かっているので、2人を抜かさなければいけない状況。凄く大変なのはよく分かっている。自分も勢いは負けないように、本当に全力でこの試合に立ち向かいたい」

 確かな自信がある。SP、フリーとも新曲を携えた今季はGPシリーズで男子でただ一人の2連勝。世界ランキング1位に上り詰めた。初の出場権を獲得した今月上旬のGPファイナル(大阪)は新型コロナの影響で中止となったが「ポジティブに、期間が空いたのでたくさん練習できた」と語った。

 全日本は19年から2年連続3位。昨季の世界選手権で銀メダルを獲得するなど、急成長中だ。今大会は挑戦中の大技、4回転ループを封印。サルコー、トーループと2種の4回転ジャンプを軸に安定感で勝負する。「もちろん(五輪)出場権を得たい。まずは演技が一番大事。表彰台とか点数はあまり考えずに自分の演技に集中したい」。フリーでは古代ローマの剣闘士を演じる若武者が、大一番へ挑む。

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