【羽生結弦、語る 公式練習編(2)】状態に不安なし「右足の捻挫に関しては知り尽くしている」

[ 2021年12月23日 16:31 ]

フィギュアスケート全日本選手権第1日 ( 2021年12月23日    さいたまスーパーアリーナ )

<全日本フィギュア第1日>フリーの曲かけ練習をする羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 男子で14年ソチ、18年平昌と五輪連覇の羽生結弦(ANA)が、午後1時5分からの公式練習で調整し、オンラインで取材に応じた。ショートプログラム(SP)は24日、フリーは26日に行われる。

 【羽生結弦、語る(2)】

 ――最後の4回転半は両足で、回転も若干足りなかったという解釈でいいのか。4回転半はフリーでやるのか

 「はい。えっと、両方とも、えっと、答えは『はい』です。えー、そうですね、回転も自分の中で感触的に足りないですし。あの、まあ両足でしっかり軸を作りながら降りてきてるっていうような感じはあります。あの、ただ、まあ先ほども、えー、先ほどの質問にもあったように、やっぱり、今日は回転をかける日ではなかったので。自分の中では。だから、あれでOKだなっていうふうに思ってます。あの、あとは、えっとフリーでまあ、あの入り方、今日ちょっと曲が違って、提出した音源がちょっと違ってて後半途中でやめちゃったんですけど。なんですけど、まあでも、あの、まあ前半あの入り方で、アクセル入れてっていうような形にしたいと思っています」

 ――今日、アクセルに入る時、スピードを若干落として入っていたか。つかんだコツなどはあるか

 「まあ、結局、軸取れないと回転も早くならないので。あの、まあ、もちろん、いろんな戦略はあるんですけど。あの、ただガムシャラにぶん回して跳べるんであれば、もう、たぶん、去年のうちに降りてると思うので。いろんなことを考えて、まあ、なんですかね、詳しく話しても、たぶん伝わりきらないんで、どうしようもないんですけど。でも、あの、意図としてはまず、ちゃんと軸を作る。で、軸がちゃんと早く作れれば、回転も早く回れるっていうような意味で、あの、前よりは落としてます。はい」

 ――右足首に不安はない?

 「そうですね。はい」

 ――SPは何にするのか、選んだ理由は。怪我した状況や経過は

 「えっと、えっと~、何から話せばいいのかな。あ、ショートからですね。ショートの選曲の理由は、まずかなり悩んで。えっと、自分でも言ったことを覚えてなかったんですけど、あの、前回、前々回ですかね、四大陸選手権で優勝させていただいた時に、バラードに戻した時にも言っていたみたいなんですけど、ピアノ曲をすごく探してきて。で、自分の中で羽生結弦っぽい表現、羽生結弦でしかできない表現のあるショートプログラムがどんなものがあるのかなと思ってずっと探していました。で、なかなかやっぱり見つけられなくて。これだなって気持ちが踊るようなものがなかなか見つからずに、そのうちに自分が昔からやりたいなと思っていた『ロンド・カプリチオーソ』って曲がちょっと出てきて。で、その中で『これ滑りたいな』と思うのであれば、ピアノのバージョンで滑ったら、より自分らしくなるかなって思って。で、また、その、ただピアノの普通の既存のバージョンでやるのではなくて、えー、僕がその、先シーズン、すごい心が折れてつらかった時期に、えー、滑らせていただいて、ほんとに生きる活力と滑る活力をいただいた清塚さんのピアノにしたら、もっと自分も気持ち良く滑れるのではないか、もっと気持ち良く、気持ちを込めて滑ることができるんじゃないかなっていうふうに思ったので、清塚さんに頼んで、作曲してもらって。作曲っていうか、編曲してもらって。で、オリジナルのバージョンを作っていただきました」

 「で、足首は、えっと、フリーのえー、通し練習かな。フリーの頭からやった通し練習の時にアクセル、4回転半のアクセルをやって、で、そのまま次のサルコーにいった時に、あの、エッジが氷に絡まってってしまって。ちょうど、エッジを研磨してもらったばっかだったんですよ。で、感覚違うなって思いながらやってたんですけど。あの、まあしょうがないと思ってやってて、あの、ほんとにエッジが氷にとられてしまって、本当だったら抜けるはずだったんだけど抜けなくて、バキッっていきました。だから、直接的な要因はサルコーなんですけど、ただ、あの、単純に単発のサルコーを跳ぶんだったら問題はなくて。やっぱり、4Aっていうものをやったっていうことと、プラスアルファ、エッジのメンテナンスをちゃんとしきれなかったっていうか。あの、そんな感じで。結果的に捻挫になってしまいました」

 「まあ、あの、経過はなんて言えばいいのかな。まあ、捻挫をすごいもう、右足の捻挫に関しては知り尽くしているので、どうやったら早く治せるかっていうことをひたすら考えつつ、加圧のトレーニングというか、加圧で、まあ治療促進したりとか、あとは超音波使ったりとか。低周波使ったりとか、いろいろやりながら、まあ、仙台でできることは自分の中では限られてはいるので、そうやって治していきました。はい。ありがとうございます。すみません、長くなっちゃって」

 「ありがとうございました~、また本番お願いします」

 ※その後の代表者による確認作業で

 ――北京は目指す明言でいいのか

 「腹くくった。覚悟はしたよって感じですかね、自分の中で。目指す明言で。うん」

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