鳥内秀晃氏 関学大のインターセプトはいずれも相手ミスの印象 パス守備を全面的に見直すべき

[ 2021年12月6日 05:30 ]

甲子園ボウル西日本代表校出場決定トーナメント決勝   関学大34―24立命大 ( 2021年12月5日    ヨドコウ桜スタジアム )

<関学大・立命大>第2Q、関学大の厳しいディフェンスに突破を阻まれる立命大・宇野瑛祐(中央)(撮影・北條 貴史)
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 【鳥内秀晃の目】立命大は流れをつかみかけたところでファンブルなど計5度のターンオーバーが痛かった。それでも後半は特に以前とは違う粘りを感じ“何かが起こるかもしれない”と予感させる好ゲームだった。4年生QB野沢君の意地を見た。先発を2年生の宇野君に譲ったとはいえ、TD2本差でもあきらめず攻撃陣を引っ張った。

 リーグ戦後に3週間の準備期間があった関学大に対し、立命大はトーナメントを勝ち上がり、前の試合から1週間で臨んだ。チーム事情や本人の状態に問題があったのかもしれないが、野沢君が先発ならもう少し違う展開だったかもしれない。

 関学大は前半で圧倒してリードを守り切った。ただ、甲子園ボウルまでにパス守備を全面的に見直す必要がある。計3本のインターセプトは相手の投げミスという印象で、現状のまま日本一を獲るのは難しい。攻撃はランでもう少し稼げれば安全な展開になっただろう。2年生QB鎌田君は大一番の重圧もあったのか、全体的にややオーバースローが目立った。潜在能力から考えれば、もっとやれるはず。大きな試合で、普段通りに力を出すのは難しい。この試合を糧に甲子園ボウルでは、ここまでの取り組みの集大成を示してほしい。(関学大前監督)

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