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高木美 女子1000優勝、北京五輪代表確定も世界記録届かず「喜びと失望が交錯」

[ 2021年12月6日 05:30 ]

スピードスケートW杯第3戦第2日 ( 2021年12月4日    米ソルトレークシティー )

女子1000メートルで優勝し北京五輪代表を決めた高木美帆(AP)
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 女子1000メートルは高木美帆(27=日体大職)が1分11秒83で優勝した。ブリタニー・ボウ(33=米国)の持つ世界記録に0秒22、自身の日本記録には0秒12に迫る好記録。この種目では5年ぶりの通算2勝目となった。女子500メートルは平昌五輪金メダルの小平奈緒(35=相沢病院)が37秒19で8位に低迷。女子団体追い抜きで世界記録を持つ高木美、高木菜那(29=日本電産サンキョー)、佐藤綾乃(24=ANA)の日本は高木菜が転倒し、最下位の8位に沈んだ。

 タイムを確認すると、高木美は思わず叫び声を上げた。世界記録と日本記録に迫る好タイム。本命の1500メートルではW杯通算11勝を挙げているが、この種目では16年12月以来5年ぶり2勝目となり「世界記録まであと少しだったので、喜びと失望が交錯して“オーマイガー”となった」と振り返った。

 8組アウトスタートで小平と同走。最初の200メートルを全体7位で通過すると、中盤以降もペースを落とさず最後の1周は出場20選手で唯一27秒台を叩き出した。この種目の今季W杯は第1、2戦が2位。日本連盟の定める1~4戦での順位条件をクリアし、北京五輪代表入りが確実となった。1500メートルは5日にレースを控えるが、第1、2戦で連勝しており、こちらも五輪切符獲得は決定的だ。

 今季W杯の個人種目は出場した全レースで表彰台に上るが「納得できないレースが続いていた」と表情を緩めることはなかった。個人種目5レース目で初めて会心の滑りを見せ、複数種目での五輪金メダルが現実味を帯びてきたが「W杯と五輪は別物。この結果が自分の糧になっても(五輪での)結果を保証するものではない」と冷静だった。

 《新戦術テストも…菜那まさか転倒》女子団体追い抜きで日本は自らの世界記録更新を狙えるペースでレースを運んだが、終盤に先頭を滑っていた高木菜が転倒。一糸乱れぬ隊列が代名詞のチームがアクシデントに泣いた。2カ月後の五輪本番をにらみ、新戦術をテスト。これまで空気抵抗の大きい先頭はエースの高木美が大半の周回で担うことが多かったが、今回は高木美が最初に2周を引っ張った後、姉の高木菜が残り4周を託された。高木美は悔しさをにじませつつも「可能性や幅は広がった」と前を向いた。

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