ワセダ 意地の2位!3季ぶりメイジ撃破で逆転 連係意識で再整備した守備起点に2トライ

[ 2021年12月6日 05:30 ]

関東大学ラグビー 対抗戦Aグループ   早大17ー7明大 ( 2021年12月5日    秩父宮 )

<明大・早大>早大が明大を10点差で下して対抗戦2位を確保(撮影・篠原 岳夫)
Photo By スポニチ

 97度目の定期戦は早大が17―7で明大を下した。通算成績は早大の55勝2分け40敗。CTB長田智希主将(4年)の欠場が不安視された早大だが、粘り強いディフェンスを80分間貫き、攻守の切り替わり直後に2トライ。対抗戦を6勝1敗の2位で終えた。全国大学選手権の出場校も全て決定し、早大は初戦となる今月26日の準々決勝で、明大―天理大の勝者と対戦する。

 「堅守速攻」をメンバー全員で貫き、定期戦としては3季ぶりにライバル明大を撃破。会見に出席した長田主将は、試合のテーマが「バトル」だったことを明かし「一人一人が戦ったのが結果につながった」と試合に出たメンバーを称えた。

 先月23日の慶大戦では後半に失点が重なった反省から、防御を再整備した。意識したのはタックルと声でのコネクション。強力FWの相手をダブルタックルで押し返し、バックスは絶えず声を掛け合って穴を埋めた。後半15分には裏のスペースにキックを転がされたが、WTB小泉のコールに反応したFB河瀬がタックルで失点を防ぐ見事な連係。大田尾竜彦監督も「前節までならあのプレーは生まれていない。うまくいった」と振り返る。

 接戦で生まれた貴重な2トライもディフェンスが起点だ。前半24分の1本目は相手パスが乱れたところを小泉が足を出し、SH宮尾が首尾よく獲得して45メートル先のインゴールへ。後半37分の2本目も自陣でのターンオーバーから攻めに転じ、オフロードパスをつなぎながら小泉が左隅へ。他のプレーには反省しきりだった宮尾も「いい防御ができたのが勝った理由」と話した。

 対抗戦のタイトルは逃したが、2季ぶりの大学日本一へ弾みを付ける大きな白星。河瀬は「負けたら終わり。笑って終わりたい」と力強く言い切った。

続きを表示

この記事のフォト

2021年12月6日のニュース