伝統大会終了の要因は不採算 陸連、福岡マラソンとの統合検討もかなわず

[ 2021年12月6日 05:30 ]

第75回福岡国際マラソン ( 2021年12月5日    福岡市・平和台陸上競技場発着 )

平和台陸上競技場をスタートする選手たち
Photo By 代表撮影

 福岡国際マラソンの終了は今年3月に発表された。東京マラソンなど市民参加型の大規模大会に比べ、エリート選手のみの大会は不採算となったことなどが要因。男子マラソンではびわ湖毎日マラソンが同様の理由で今年2月の大会を最後に滋賀での開催を終え、大阪マラソンに統合された。

 福岡国際も11月の福岡マラソンとの統合を検討したが、日本陸連の尾県貢専務理事(現会長)は「より良いコースにして合併を提案したが、いろいろな事情でかなわなかった」と明かしていた。

 【福岡国際マラソン歴代の主な優勝者】

 ☆寺沢徹 62、64年の2度優勝。64年は自身が持つ日本記録を27秒更新。

 ☆宇佐美彰朗 70年、2時間10分37秒で優勝。日本人初の2時間10分台で、世界歴代3位の好記録。国際マラソン選手権となって5回目で、日本人初の頂点だった。

 ☆瀬古利彦 78年から80年に3連覇するなど、ショーター(米国)に並ぶ最多タイの4度のV。83年にはラスト100メートルで驚異的なスパートを披露し、3年ぶりの頂点に立った。

 ☆中山竹通 84、87年に優勝。87年は強風と大雨の中、当時の大会タイ記録2時間8分18秒をマーク。

 ☆藤田敦史 00年に日本新記録(当時)となる2時間6分51秒で優勝。シドニー五輪金メダルのアベラ(エチオピア)に競り勝った。

 ☆服部勇馬 初出場した18年、日本勢として14年ぶりの優勝。日本歴代8位の記録でMGC進出を決めた。

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2021年12月6日のニュース