中島啓太 67で5打差7位急浮上!片山晋呉とラウンド「マスターズのことを教えていただきました」

[ 2021年11月27日 15:59 ]

<カシオワールドOP第3日>5番、ティーショットを放ち、ボールの行方を見つめる中島啓太(撮影・井垣 忠夫)
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 男子ゴルフのカシオ・ワールド・オープン(賞金総額1億5000万円、優勝賞金3000万円)は27日、高知県芸西村のKochi黒潮CC(7335ヤード、パー72)で第3ラウンドを行った。

 
 9月のパナソニック・オープンで史上5人目のアマチュア優勝を果たした世界アマチュアランキング1位・中島啓太(21=日体大3年)は強風の中、1イーグル、3バーディー、ノーボギーの67をマークし、前日の37位から首位に5打差の通算9アンダー、7位まで一気に順位を上げてきた。

 堀川未来夢(28=Wave Energy)が通算14アンダーで初日からの首位を守っている。

 松山英樹、金谷拓実に続く日本人3人目の優勝を飾った3週前のアジア・パシフィック・アマチュア選手権(UAE)から帰国後、2週間の自主隔離に加え、急性胃腸炎を患ったこともあり、今大会はほぼぶっつけ本番での挑戦となったが、初日71(47位)、2日目69(37位)と徐々に調子を上げ、3日目のこの日は出だしの10番パー5(570ヤード)でグリーン右のラフからチップインイーグルを奪うなどこの日のベストスコア67を叩き出した。

 「ボギーがないのは広い方、広い方に打っていってるからだと思います。ショットの内容が酷い時があって。まだ、うまく打てないんですけど……」

 そんなコメントが謙遜に聞こえるほどのゴルフを見せている。

 この日は9度のマスターズ出場を誇る片山晋呉(48=イーグルポイントGC)と同組でラウンド。今年のマスターズで松山英樹が優勝を飾るまでは片山が2009年に記録した4位がマスターズでの日本人最高成績だった。来年4月にアジア・パシフィック・アマチュア選手権優勝の資格で初めてマスターズに出場する中島にとってはオーガスタナショナル攻略法について訪ねる絶好の機会でもあった。

 「アプローチやパットなどマスターズで必要になるショットのことを教えていただきました。晋呉さんは経験豊富で、何でも知ってるし、何でもできる。辞書みたいな感じの方です」

 オーガスタナショナルの超高速グリーンに対応するため30センチほどの超ショートパットをひたすら繰り返す練習法の伝授など収穫は大きかった。

 今季もこの試合を含めて残り2戦。来週はパナソニック・オープン優勝の資格で日本シリーズにも出場する。

 「全部を出し切るつもりでいます」

 体調は決して万全ではないが、21歳の回復力と適応力でさらに上位を目指す。

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