トヨタ自動車・後藤希友がMVP初受賞 最多勝&ベスト9も獲得「いずれは上野さんを超えたい」

[ 2021年11月27日 05:30 ]

<第54回日本女子ソフトボールリーグ 表彰式>最高殊勲選手賞を受賞し、スピーチするトヨタ自動車・後藤(撮影・河野 光希)
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 「第54回日本女子ソフトボールリーグ」(日本ソフトボール協会、日本女子ソフトボール機構主催、スポーツニッポン新聞社後援)の表彰式が26日、東京都文京区の東京ドームホテルで行われた。東京五輪金メダルメンバーで、トヨタ自動車の後藤希友投手(20)が最高殊勲選手賞を初受賞し、日本ソフトボール協会の三宅豊会長からトロフィーが贈呈された。来春からは新リーグ「ジャパンダイヤモンドリーグ(JDリーグ)」に生まれ変わる。

 今夏の大舞台でブレークした20歳左腕が、リーグMVPに輝いた。後藤は3年目となった今季、9勝を挙げ、防御率はリーグ2位の0・83。最多勝とベストナインのタイトルも獲得し、「目標を達成できた。素直に凄くうれしい」と壇上で笑みがこぼれた。

 激動のシーズンだった。3月、日本代表にサプライズ選出され、東京五輪では決勝の米国戦を含む5試合に救援登板し、10回2/3を無失点、22奪三振。圧巻の奪三振ショーで、列島を沸かせた。リーグ後半戦も重要な場面を任され「大きな舞台を経験して、自分のやるべきことを見つけることができた。プレッシャーに押しつぶされなくなった」とチームを準優勝に導いた。

 まだまだ伸び盛りの20歳。今後はともに東京五輪を戦った上野から、日本のエース継承も期待される。「いずれは上野さんを超えられるような大きな存在になりたい」。若きサウスポーが、新たな誓いを胸に新リーグで初代女王を狙う。(滝本 雄大)

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