池江璃花子 今年は笑顔、涙…「波瀾万丈」な一年 来年は「もっと良い結果で」

[ 2021年11月27日 16:22 ]

<日大水泳部公開練習>部員にピースサインを送る池江
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 日大水泳部の公開練習が27日、東京都目黒区の日大水泳場で行われ、東京五輪日本代表の池江璃花子(21=ルネサンス)も参加した。

 この秋から同部の女子主将に就任。「正直、実感はない」というが、練習前に部員たちへメニューを伝達し、円陣では中心となって声を出すなど新主将としての働きぶりを披露した。公開練習は池江ら部員たちによる企画で、SNSで募集した50組の親子などを招待し、練習後にはサイン会も実施。仲間たちと笑顔を見せながら終始、リラックスした様子で「みんなが楽しそうな姿を見ることができた。良い機会になった」と充実ぶりだった。

 白血病を乗り越え、今夏の大舞台に挑んだ激動のシーズンが終わった。今年を表す漢字は「一文字では表せなくて…」と考えた末、「四字熟語だったら『波瀾万丈』な一年だったな」と表現。4月の日本選手権で4冠を達成し、東京五輪の舞台に立ち「良い経験をたくさんした」と笑顔で振り返る一方で、出場したリレー3種目の結果に「悔しい思いもした」。東京五輪で流した涙を思い浮かべながら「悔し涙を流してばっかりだった。来年はもっと良い結果で、涙を流さずに終えたい」と誓った。

 まずは来年5月の世界選手権(福岡)に向け、再び歩みを進めていく。「良い位置(順位)にいける種目は50(メートル)のバタフライだと思う。100(メートル)のバタフライは五輪を見ていても、レベルが上がってきているので、自分がどれだけ自信をもって挑むことができるか。正直、今の自分には100(メートル)のバタフライで戦える力はまだないと思っている。まずは、スピード力(が必要)。スプリントや最後15メートルでのきついところでの、粘ることができる体力をつけたい」と見据えた。

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