帝京大が復権へ王手!9連覇から4年…明大との全勝対決制す!慶大戦に勝てばV

[ 2021年11月21日 05:30 ]

ラグビー 関東大学対抗戦Aグループ   帝京大14―7明大 ( 2021年11月20日    東京・秩父宮ラグビー場 )

<明大・帝京大>全勝対決を制して喜ぶ帝京大の選手たち。明大は一歩及ばずガックリ(撮影・篠原岳夫)
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 対抗戦Aグループの3試合が行われ、17年度まで大学選手権を9連覇した帝京大が明大との全勝対決を14―7で制し、3季ぶり9度目の対抗戦制覇に王手をかけた。“重戦車”相手にスクラムで優位に立ち、前半挙げた2トライによるリードを守り切った。プロップ照内寿明(4年)がプレーヤー・オブ・ザ・マッチを獲得。最終戦となる12月4日の慶大戦(秩父宮)に勝てば優勝が決まる。

 9連覇を知る選手が一人もいなくなって初めて迎えたシーズン。後半は無得点に抑えられた苦しい戦いを制すと、ピッチに散らばった帝京大の選手は方々で雄叫びを上げた。「反省する部分はあるが勝てたことが自信になる」。プロップ細木主将は実感を込めた。

 同じく全勝対決だった3日の早大戦でも勝敗を分けたスクラムが、この日も鍵だった。前半2分、マイボールでのファーストスクラムは2回組み直した後、ペナルティーを獲得し、この日、最初の雄叫びを上げた。前半15分にはスクラムでアドバンテージを得て、SO高本幹がWTB高本とに精緻なキックパスを通して先制トライ。同28分にはキックカウンターに反応した照内がラストパスから30メートルを走りきった。

 後半16分に細木主将が足を痛めて交代する誤算もあったが、ゴール前ではディフェンスで集中力を発揮。メンバーが替わってもスクラムの強さは不変だった。「今日の試合を乗り越えたことで、心の中に力強さが注入されたのでは。中身の濃い、価値ある試合だった」。岩出雅之監督も大きな1勝をかみ締めた。

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2021年11月21日のニュース