40歳トンプソン復帰の理由 相乗効果に期待 ラグビーリーグワン浦安

[ 2021年11月13日 20:01 ]

会見でトンプソン・ルークの新加入を発表した浦安の内山浩文GM
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 ラグビーリーグワンの浦安は13日、日本代表通算71キャップでW杯に4大会連続出場した伝説的ロック、トンプソン・ルーク(40)の新加入を発表した。19年W杯後の国内シーズンをもって引退したトンプソンは、丸2年ぶりの現役復帰となる。

 浦安は同日午後、千葉県浦安市にあるチーム施設で、3季ぶりに復帰したロブ・ペニー監督(57)らによる新体制発表会見を実施。事前に「当日会場にてサプライズ発表がございます」と予告していた通りのビッグサプライズとなった。通常、海外の大物選手が来日する際は海外メディアを中心にうわさが立つが、10年に日本国籍を取得済みのトンプソンの新加入は、全くの“ノーモーション”だった。在籍選手にもこの日正式に伝えたという内山浩文GM(41)は、「早く言いたくて仕方なかった」としてやったりの表情を浮かべた。

 トンプソンの現役復帰と新加入が実現した背景には、双方の思惑が一致した点にある。来年1月開幕のリーグワンに向けて、浦安はロックの補強を画策。代理人を通じて人選を進める中で、今年4月に40歳になったトンプソンにオファーを出すことを逆提案されたという。9月には当時ニュージーランドに帰国中だったペニー監督らが直接会い、復帰の意思や体の状態を確認。今回の契約に至った。

 攻守ともに激しいプレーが身上で、ハードワーカーとしても知られたトンプソン。浦安はリーグワン1部で東葛、東京ベイ、神戸、埼玉、横浜と同じカンファレンスA(仮称)に入ったが、この点も獲得を推し進める理由になったという。内山GMは「カンファレンスAは比較的、フィジカルが強いチームが多い」と説明。一戦力として、周りのプレーヤーに影響を与える存在として、ひた向きに体を当て続けるトンプソンの加入は、プラスワン以上の効果をもたらすとの考えを示した。

 契約期間は1シーズンだが、「パフォーマンスが良ければ、その先(契約延長)も考えている」と内山GM。契約形態もコーチ兼任ではなく純然たる選手契約だが、「教えることにフォーカスしなくても、一緒に練習やプレーをするだけで周りの選手は学べる」と相乗効果にも期待した。

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2021年11月13日のニュース