八村 メダル宣言「日本の強さを世界に」、19年W杯惨敗雪辱へ NBA2シーズンの経験還元

[ 2021年7月16日 05:30 ]

インタビュー動画で意気込みを語ったバスケットボール男子日本代表の八村
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 東京五輪のバスケットボール男子日本代表のエース八村塁(23=ウィザーズ)がメダル獲りへの意気込みを語った。15日、日本協会を通じて報道陣に公開されたインタビュー動画で、代表選出後初めて肉声で決意を表明。既に馬場雄大(25=ユナイテッド)とともにチームに合流しており、16日に行われるベルギーとの強化試合(サイデン化学アリーナ)に出場すれば、19年W杯以来2年ぶりの代表戦となる。

 公開された4分30秒のインタビューに、八村の決意が詰まっていた。五輪出場は夢だったことを打ち明け「日本の強さを世界に出せてメダルを獲れたらいいなと思う」と史上初の高い目標を掲げた。

 2年前の悔しさを晴らす場所でもある。19年W杯は、1勝もできずに32カ国中31位と惨敗。「あの時から2年くらいたって、フィジカル面も強くなった。シュート力も上がったと思うし、特にメンタルの部分でも大きい舞台で戦えるように準備してきた」。五輪は借りを返す場として、これ以上ない大舞台だ。

 海の向こうへ渡り、2シーズンを世界最高峰の舞台で戦ってきた。今季は、日本人初出場となったプレーオフも経験。1回戦敗退だったが、全5試合で2桁得点と存在感を示した。シーズン終了後も米国に滞在し、フィジカル面を強化。「体の使い方も、この短い時間で成長したんじゃないかな」と手応えを感じている。

 代表のピースもそろった。八村、馬場の合流により、課題だったリバウンド数の少なさの改善が可能に。司令塔の田中も「塁、雄大が入れば状況は変わる」と、ベルギー戦からの変化が期待される。

 日本バスケ男子にとって76年モントリオール大会以来、45年ぶりの夢舞台へ「自分のプレーを生かして、まずはチームが1勝できるように」。開会式では選手団の旗手を務めるスーパーエースが、同大会エジプト戦以来となる歴史的白星、さらにメダル獲得を目指して日本をけん引する。

 ▽バスケットボール19年W杯中国大会 日本(当時世界ランク48位)は自国開催で予選が免除された06年以来、13年ぶりにW杯に出場。1次リーグE組に入り、初戦でトルコ(同17位)に67―86で敗れた。第2戦でチェコ(同28位)に76―89で屈し、1次リーグ敗退が決定。第3戦は米国(同1位)に45―98で大敗した。1次リーグ後に八村が膝の違和感と体調不良で離脱。順位決定リーグはニュージーランド(同38位)に88―111、モンテネグロ(同28位)に65―80で敗れ、5戦全敗。出場32カ国中31位に終わった。

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