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広島訪問のバッハ会長 原爆死没者慰霊碑に献花 周辺道路からデモ隊抗議「出ていけ」「広島を利用するな」

[ 2021年7月16日 13:54 ]

平和記念公園を訪問し、原爆慰霊碑に献花するIOCのバッハ会長(AP)
Photo By AP

 東京五輪の開幕まで1週間となった16日、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が被爆地の広島市を訪問し、「東京五輪は平和な未来の希望の光」と述べた。

 原爆資料館を見学し、広島県の湯崎英彦知事や被爆者らと会談した後、バッハ会長はスピーチした。最初に世界の平和を願う五輪運動について説明した後、「この場所に追悼されている全ての方々を思い出すために訪問した。今回の訪問を通じて、平和の使命を再認識した。心より平和都市・広島に敬意を表したい」と五輪休戦決議の開始日に広島を訪れた理由を語った。そして、「平和に対して五輪ムーブメントとして貢献したいと、もう一度強調したい。7日後、五輪選手たちが東京と日本から世界に向けて重要な揺るぎないメッセージを送る。我々が本当に必要としている連帯だと確信している。社会と社会の間のより大きな連帯、それがないと平和は実現しない。今回の東京五輪はより平和な未来への希望の光になると確信している」と続けた。

 スピーチ後半では、「この地を訪れていろんな感情を持った。この感情が世界平和を一歩二歩先に進めるために重要だ。五輪を通じて世界平和にさらに貢献したいと思っていたが、非常に貴重な経験になった」と話し、訪問を実現した広島の関係者と県民ら感謝した。そして、「広島は平和のアンバサダーであると強く感じた。あらゆる地球上の人間は広島を訪問するべきだと思う。私と全く同じ経験、すなわち神の願いがどこにあるのか、平和がいかに重要か、ひしひし感じることができる」と世界中に広島訪問の意義を訴えた。バッハ会長は最後に、「私は五輪ムーブメントを代表する一人です。スポーツを通じて平和に貢献したい、平和のアンバサダーとして頑張っていきたい」と語った。

 スピーチの前には東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長とともに平和記念公園の慰霊碑に献花し、黙とうをささげた。だが、公園周辺の道路にいたデモ隊から「ゲットアウト(出て行け)バッハ」「バッハは広島に利用するな」との抗議の声を受けた。

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