バッハ会長、原爆資料館でショック「全地球人が訪問すべき」世界平和を訴える

[ 2021年7月16日 17:46 ]

広島平和記念資料館で(手前左から)被爆者の梶矢文昭さん、湯崎英彦広島県知事らと面談する国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(手前右)
Photo By 代表撮影

 東京五輪に合わせて来日中の国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67=ドイツ)は国連決議による「五輪休戦期間」がスタートした16日、被爆地・広島市の平和記念公園を訪問した。

 一般人は立ち入り禁止、公園内と周囲に配置された警察官がマンホールの中まで調べる厳戒態勢が敷かれ、広島県の湯崎英彦知事(55)や大会組織委員会の橋本聖子会長(56)ら多くの関係者を引き連れて登場。周辺道路から広島訪問に反対する抗議デモ隊の「Get Out(出ていけ)バッハ!」「キャンセル、オリンピック!」「バッハは広島を利用するな!」「命より金の五輪は中止しろ!」などシュプレヒコールが響く中、折悪しく降り出した雨に打たれながら慰霊碑に献花し、犠牲者に黙とうをささげた。

 その後は原爆資料館を訪れ、予定をややオーバーする約40分の視察。同行した湯崎知事によると、被害の悲惨さを伝える展示にショックを受けた様子で「少し落ち着かせてほしい」と申し出たという。さらに被爆者の梶矢文昭さん(82)と対面後、スピーチで五輪休戦についてメッセージを発表。「今日、私はこの場所で追悼されている全ての人々を思い出すためにここに来ました。私は平和の使命を再確認し、平和の街としての広島に経緯を払うためにここにいます」「7日後には205の国・地域と、難民チームの選手団が東京と日本から世界に向けて大きなメッセージを送ります。社会の中でのより多くの連帯と。社会と社会の間でのより多くの連帯がなければ平和はありません。東京五輪・パラリンピックはより良い、より平和な未来への希望の光となると確信しています」と話した。

 バッハ会長はメッセージ後、自身の言葉で「今回は広島を訪問する機会と、資料館でいろいろと学ぶ機会に恵まれた。広島の関係者、県民の方々に感謝を申し上げたい。今日はこの地を訪問して、いろいろな感情、大事な人としての感情を持つことができた。この感情こそ世界平和を1歩2歩先に進めるために非常に重要と考えている。我々はスポーツ、五輪という大会を通じて世界平和にさらに貢献したい。その意味でこちらの経験は非常に貴重と考えている」と語った。また、「広島は平和のアンバサダーであると今回の訪問でまた強く感じることができた。あらゆる地球上の人が広島を、この資料館を訪問すべきだと思う。そうすれば今日の私と全く同じ経験をすることができる。すなわち神の願いがどこにあるのか、平和がいかに重要であるか、ひしひしと感じることができると考えるからだ」と熱っぽく語った。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2021年7月16日のニュース