錦織「イップス的な感じ」五輪に不安残す…「リターン最悪だった」15年大会以来の2回戦敗退

[ 2021年7月3日 05:30 ]

テニス ウィンブルドン選手権第4日 ( 2021年7月1日    英ロンドン・オールドイングランド・クラブ )

男子シングルス2回戦で敗退した錦織圭(AP)
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 男子シングルス2回戦で世界ランキング53位の錦織圭(31=日清食品)は同78位のジョーダン・トンプソン(27=オーストラリア)に5―7、4―6、7―5、3―6で敗れた。女子シングルス2回戦で日比野菜緒(26=ブラス)はアレクサンドラ・サスノビッチ(27=ベラルーシ)に4―6、6―7で敗退。シングルスの日本勢は早くも姿を消した。

 2大会連続のメダル獲得を狙う東京五輪に向け、錦織が不安を残した。格下のトンプソンに第1、第2セットを連取される苦しい展開。第3セットは意地を見せて1―4から巻き返して奪い返したが、第4セットで力尽きた。15年大会以来の2回戦敗退。凡ミスが相手の2倍以上の49回を数え、流れに乗れなかった。特に第1、第2セットはリターンに苦しみ「リターンが最悪だった。1、2セット目はフォアが全く入らなかった。3セット目から治ったので良かったが、イップス的な感じだった」と振り返った。

 19年10月の右肘手術以降は4大大会で一度も8強入りできず、早期敗退が続く。昨年は新型コロナウイルスに感染し、右肩故障にも苦しむなど度重なる離脱を強いられた。五輪はシングルスと、マクラクランとペアを組むダブルスに出場予定で「現時点では2年前のようないいテニスができていない。五輪前に立て直して、最高のプレーができるようにしたい」と切り替えた。

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