21歳デーデー・ブルーノがリレー代表選出 日本悲願金へアンカーあるぞ「しっかりと準備していきたい」

[ 2021年7月3日 05:30 ]

デーデー・ブルーノ
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 日本陸連は2日、東京五輪の追加代表を発表し、男子400メートルリレー代表にデーデー・ブルーノ(21=東海大)を選出した。先月の日本選手権では100メートルと200メートルでともに2位に入った新星は、金メダルを目指す“リレー侍”の秘密兵器として、アンカーで起用される可能性もある。リレー要員のもう一人は、100メートルで落選した桐生祥秀(25=日本生命)が選ばれた。

 日本選手権の100メートルと200メートルで2位になり、一躍時の人になったデーデーに、大きなチャンスが巡ってきた。個人種目は参加標準記録と世界ランキングを満たせずに代表入りができなかったものの、男子400メートルリレー代表に選ばれた。

 日本陸連の麻場一徳強化委員長は、桐生とともに“リレー侍”に選んだ理由を「選考にのっとって、単純に100メートルの上位からということになる」と説明。吉報を受けた21歳は自身のツイッターに「コロナ禍という大変な状況ですが、憧れの舞台で最高のパフォーマンスができるようにしっかりと準備をしていきたいと思います」と喜びの投稿をした。

 ナイジェリア人の父と日本人の母を持つ。元はサッカー少年で、長野・創造学園高(現松本国際高)2年で陸上に転向。“素人上級生”はスタートブロックの使い方など陸上のイロハを1年生から教えられても、変なプライドを見せることがなかったという。

 当時指導した同校・山崎豊茂教頭(41)は「彼のいいところは素直なところ。これをやったら強くなるよ、と言うと受け入れてくれた」と長所を分析する。競技を始めて1年後に全国高校総体の100メートルで5位。今、東海大で指導する400メートル日本記録保持者の高野進監督は「高校時代から馬力があった」とする一方、「勝負するには時間がかかるかな、という印象があった」と成長に目を細める。粗削りながら、中盤の爆発力は本物だ。

 実際、国立で出番を得る可能性は十分ある。16年リオの銀以上を目指して選ばれるメンバーは、100メートル代表が軸でリレー要員の2人、200メートル代表の3人も対象。1走・多田、2走・山県、3走・小池の並びが有力とされるが、アンカーは不透明だ。3走でも実力を発揮してきた桐生は右アキレス腱痛の回復が未知数で、サニブラウンは左太腿の違和感を抱えている。2人の状態次第では、8月5日の予選と6日の決勝で、今最も勢いのある大学4年生が秘密兵器となるかもしれない。

 【デーデー・ブルーノ】
 ☆生まれ 1999年(平11)10月7日生まれ、21歳。長野県松本市出身。

 ☆家族 父親はナイジェリア出身のピーターさん。母親は千秋さん。

 ☆競技歴 長野・創造学園高(現・松本国際高)2年から陸上を始めた。高校1年まではサッカー部に所属。高3の全国高校総体100メートルで5位に入った。東海大入学後は金メダルを獲った19年ユニバーシアード400メートルリレーでアンカー。

 ☆ライバル 同学年で洛南高時代に2年連続で100メートル高校3冠を達成した宮本大輔(東洋大)。

 ☆自己ベスト 100メートルは10秒19。200メートルは20秒63。いずれも今年の日本選手権でマーク。

 ☆サイズ 1メートル77。

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