アマ世界ランク1位の中島啓太 悲願の日本一 過去2位3回「獲らなくてはいけないタイトル」

[ 2021年7月3日 05:30 ]

日本アマチュアゴルフ選手権最終日 ( 2021年7月2日    茨城県 大利根CC西C=7121ヤード、パー72 )

初優勝を決めてカップを手にする中島啓太
Photo By 共同

 全組がスタートしたものの荒天によるコース状況の悪化により中断され、天候の回復が見込めないため中止となった。大会は54ホールに短縮され、第3日を終えて通算10アンダー、206で首位だった中島啓太(那須小川GC)の初優勝が決まった。出利葉太一郎(筑紫ケ丘)が2位、鈴木晃祐(東北福祉大)が3位。国内ツアー17勝の石川遼の弟、航(日体大)は30位だった。

 中島ら最終組が6番グリーンに上がった時にプレーは中断。クラブハウスに引き揚げ再開を待った後に、3日間、54ホールでの打ち切り決着が決まった。過去2位が3回だった中島は、あっけない形での悲願の初タイトル獲得となったが「もちろん最後までプレーしたかったが、このタイトルはゴルフ人生の中で獲らなくてはいけないタイトル。うれしい」と素直に喜んだ。

 アマチュアの世界ランク1位、プロのツアーでも何度も優勝争いを演じるなどアマNo・1がやっと手にした日本一のタイトル。もうひとつ目標に挙げているのが来年のマスターズ出場だ。優勝者と2位が招待される全米アマは来月、ペンシルベニア州で行われ、中島はランク1位の資格で出場が決まっている。

 今年はマスターズで松山英樹、全米女子オープンで笹生優花、アマでもオーガスタ女子アマで梶谷翼が優勝と日本選手の活躍が目立っている。それだけに中島は「日本選手は注目されており、ワールドランク1位としてしっかりプレーし、優勝できるよう頑張ります」と活躍を誓った。(石川 照次)

 ◇中島 啓太(なかじま・けいた)2000年(平12)6月24日生まれ、埼玉県出身の21歳。6歳でゴルフを始め、大利根中3年時に男子ツアーに出場し注目を集める。18年のアジア大会は団体、個人ともに金メダル。代々木高を経て日体大3年。昨年の三井住友VISA太平洋マスターズ3位、今年の東建ホームメイト・カップ2位。世界アマチュアランク1位。ドライバー平均飛距離は290ヤード。1メートル78。

続きを表示

2021年7月3日のニュース