期待のSH斎藤が代表初トライ「素直にうれしい」もミスを猛省

[ 2021年7月4日 00:59 ]

ラグビーリポビタンDツアー2021   日本31―39アイルランド ( 2021年7月3日    ダブリン )

アイルランド戦の後半、トライを決める斎藤
Photo By 共同

 世界ランキング10位の日本は同4位のアイルランドに31―39で敗戦。前回対戦した19年W杯に続く金星は逃したが、代表初先発となったSH斎藤直人(23=サントリー)は後半17分に初トライを挙げるなど、同27分に退くまで上々のプレーを見せた。

 世代別の日本代表を一つずつ駆け上がり、ついにトップカテゴリーの9番をつかんだ斎藤が、期待通りの堂々たるプレーを見せた。前半から早いボールさばきで攻撃のリズムをつくり、ディフェンスでもしっかり体を張るたくましさを披露。最大の見せ場は9点を追う後半17分、キックカウンターでマフィ、フィフィタら突破役をサポートすると、敵陣22メートルライン付近でラストパスをもらい、そのままインゴール中央へダイビング。「素直にうれしい。サイア(フィフィタ)からいいパスもらえた」とにんまり笑った。

 早大では19年度の主将を務め、チームは11季ぶりに大学日本一。その後はすぐさまスーパーラグビー(SR)参戦最終年となったサンウルブズに加わり、トップリーグを経験する前に世界レベルを肌で体感した。サントリーでは19年W杯代表の流大の存在をまだ超えられていないが、物怖じしないプレーはSRの経験があったからこそだった。

 ただ、全体的な自己評価は厳しく、2つのペナルティー、1つのダイレクトタッチキックのミスを「テストマッチは一つのミスから流れが変わる。勝敗左右すると感じた」と反省。SO田村とともにチームを動かすポジションだけに、「間違いなくそう(勝てたと)思う。細かいコミュニケーションミスも何度もあった。(秋へ)修正したい」とどん欲だった。

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2021年7月3日のニュース