日本代表がアイルランドに惜敗 19年W杯のリベンジ許す 斎藤、フィフィタの代表初トライも

[ 2021年7月3日 22:57 ]

ラグビーリポビタンDツアー2021   日本31―39アイルランド ( 2021年7月3日    ダブリン )

フィフィタのトライに喜ぶ日本代表(AP)
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 世界ランキング10位の日本は同4位のアイルランドに31―39で敗れ、19―12で破った19年W杯での対戦に続く連勝を逃した。

 シーソーゲームの展開で後半開始直後にWTBシオサイア・フィフィタ(22=近鉄)のトライでリードしたが、その後逆転を許した。これで2年ぶりの代表活動となったテストマッチ2連戦を2連敗で終えた。

 史上初の対戦となった欧州のドリームチーム、全英・アイルランド代表ライオンズ戦から1週間。今夏のテストマッチ最終戦を勝って締めくくりたい日本だったが、敵地で2年前のリベンジに燃えるアイルランドと接戦を繰り広げながらも、相手の意地に屈した。

 試合は前半3分、SO田村が落ち着いてPGを決め先取点。一度は逆転を許したものの、同11分にはラインアウトモールを押し切り、リーチ主将が逆転トライを奪った。再びリードを許した同36分には、日本らしい素早いパス回しで数的優位を作り、田村のキックパスが左サイドのWTBフィフィタにつながり、クロスで走り込んだCTBラファエレとつないでトライ。再び2点を追う後半3分にWTBフィフィタのトライで逆転したが、6分後に再びリードを許すと、そのまま逃げ切られた。

 試合開始直前には、スクラム練習で当初先発予定だったNo・8姫野が右膝を負傷して急きょタタフに変更。後半にはFB松島が足首を負傷して交代するなど、日本はアクシデントに襲われた。それでも中盤までシーソーゲームを展開するなど、敵地で世界4位に肉薄。代表初先発となったSH斎藤にもトライが生まれるなど、成長の足跡も見せた。

 15年W杯では第三国のイングランドで初戦で南アフリカを破る番狂わせを起こした日本だが、相手ホームでティア1と呼ばれる強豪国を破ったことは一度もない。上限3000人制限とはいえ、れっきとした相手ホームで手にしたかに見えた白星を逃したが、成長の跡も見せた。

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