全選手団へのワクチン提供 リスク減らせるがアスリートは“特別扱い”の批判不可避

[ 2021年5月7日 05:40 ]

IOC 五輪・パラ選手団に新型コロナワクチン提供

国立競技場と五輪マーク
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 【記者の目】参加全選手へのワクチン提供は、海外選手から感染が拡大するリスクを減らせるだけに日本国民にとっての安心材料の一つにはなりうる。また、各国で選手へのワクチン接種が進む中、開催国の日本選手が未接種という“ねじれ現象”も解消できる。組織委が先月末に改訂したプレーブック(PB)第2版を受けてもコロナ対策は不安視されていただけに、画期的と言える。

 だが、日本国内のワクチン接種が進んでいない中、アスリートが“特別扱い”を受けるとの国民からの批判は避けられないだろう。関係者からも既に「後ろめたい」との不安の声が上がっており、理解を得るための説明や取り組みが必須となる。また、日本だけでなく、いまだコロナの犠牲者が多く出ている国ではさらなる混乱も予想される。

 副反応を懸念して接種を希望しないアスリートも多い。一方で、ワクチン接種済みでもPBに示された厳しいルールを守る必要があるのかとの反発も生まれることが想定される。課題解決に残された時間はあまりにも少ない。(五輪統括キャップ・中出 健太郎)

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