レスリング高谷惣亮が3大会連続の五輪切符、「アスリートの信念」で今夏の金メダルを

[ 2021年5月7日 05:30 ]

レスリング東京五輪世界最終予選第1日 ( 2021年5月6日    ブルガリア・ソフィア )

レスリング五輪最終予選 男子フリー86キロ級3回戦 ハンガリー選手(右)を攻める高谷(日本レスリング協会提供)
Photo By 共同

 男子フリースタイル86キロ級の高谷惣亮(32=ALSOK)が準決勝でポーランド選手を7―2で下して決勝進出を決め、2位までの五輪出場枠を獲得。日本協会の選考基準を満たし、3大会連続の五輪出場を決めた。

 高谷惣は初戦をテクニカルフォール勝ち。接戦となった2回戦は4―4から終了間際の突進で場外ポイントの1点を奪い、執念でつないだ。五輪切符の懸かる準決勝は第1ピリオドで3―0とリード。終盤に2点を失ったが最後まで攻め続けて加点し、勝利後は両手で顔を覆った。

 「1日4試合は僕自身も若い時以来だったので正直体力の心配があった。準決勝の相手も強い選手なので自分のベストを出していくことだけを考えていました」と振り返り、57キロ級の高橋侑希(27=山梨学院大職)に続く今大会2つ目の出場枠獲得に「自国開催なので階級が少ないと寂しいところがあるので、獲得できて良かった」と胸をなで下ろした。

 4月のアジア予選では五輪まであと1勝で敗れた。「アジア予選で(出場枠を)取りたかったのが本音」としつつ、コロナ下で国際大会の出場が制限される中、「世界予選という舞台で世界と戦う経験ができたのは自分にとってもプラスになった」と強調。3度目の正直で金メダル獲得を目指す今夏へ「東京五輪は国民の理解を得られない中での舞台になると思うけど、アスリートはアスリートの信念を持って戦っている。僕たちはそこで金メダルを獲るために日々、切磋琢磨(せっさたくま)しているので、そこで金メダルを獲って祝福される選手、大会にしたい」と誓った。

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2021年5月7日のニュース