八村と渡辺はともに欠場 延長で勝ったのはウィザーズ 8位ホーネッツに1・5差まで急接近

[ 2021年5月7日 11:52 ]

フックシュートを放つウィザーズのロペス(AP)
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 プレーオフ進出に可能性を残す下限の東地区10位につけているウィザーズは6日、敵地タンパ(フロリダ州)で同11位のラプターズと対戦。ウィザーズの八村塁(23)は体調不良で2試合連続、ラプターズの渡辺雄太(26)は右足首の故障でそれぞれ欠場した。このカードは今季3戦目。2月10日(ワシントンDC)は渡辺が右足首の捻挫で欠場し、4月5日(タンパ)は八村が右肩を痛めてベンチから外れており、今季は日本人選手同士による対決は実現しなかった。

 試合は延長の末にウィザーズが131―129(前半51―64)で競り勝って31勝36敗。0・5ゲーム差の9位ペイサーズはホークスに133―126で勝って31勝35敗としたものの、8位のホーネッツがブルズに99―120で敗れて32勝34敗となったために、残りが5試合もしくは6試合となった段階で、8~10位の3チーム(ホーネッツ、ペイサーズ、ウィザーズ)が1・5ゲーム差の中に“密集”する結果となった。

 この日の一戦は第4Qの残り5分45秒から同点2回、勝ち越し7回という大接戦。ウィザーズではラウル・ネト(28)が5本の3点シュートなどで自己最多の25得点、センターのロビン・ロペス(33)も今季自己最多の24得点をマークし、得点部門2位のブラドリー・ビール(27)も25得点を加えて勝利を収めた。

 ラッセル・ウエストブルック(32)は延長の残り15・3秒に6反則目をコールされて退場となったが、44分の出場で13得点、17リバウンド、17アシストで今季34回目のトリプルダブルを達成。すでに自身4回目の年間トリプルダブルを確定させているが、通算では938試合目で180回となり、オスカー・ロバートソン(ロイヤルズ&バックス)の歴代最多記録(通算1040試合で181回)にあと「1」と迫った。
 
 ウィザーズは延長では今季3勝1敗で3点差以内の試合は10勝7敗。八村不在の試合では5勝10敗となった。

 ラプターズはここ6戦で5敗目を喫して27勝40敗。第4Qの残り1・3秒にこの日、22得点のフレッド・バンブリート(27)が同点の3点シュートを決めて今季初めての延長戦にもつれこんだが接戦をものにすることはできなかった。

 パスカル・シアカム(27)は自己最多に並ぶ44得点と11リバウンド、7アシスト、7試合ぶりに復帰したゲイリー・トレントJR(22)は25得点をマーク。しかし第2Q終盤で13点をリードしながら後半に入って主導権を奪えず、この日ホーネッツに勝って27勝39敗としたブルズに抜かれて東地区全体で11位から12位に順位を下げた。

 今季は地区7位と8位、9位と10位がレギュラーシーズン終了後に「プレー・イン・トーナメント」を行って、前者の勝者が第7シード、前者の敗者と後者の勝者がさらに1試合を行って第8シードが決まるが、ウィザーズが最低でも第10シードを確保する“マジックナンバー(対象はブルズ)”は残り5試合で「3」となった。

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