阿部詩ら五輪前最後の前哨戦に出発「自信付けたい」柔道GSカザン大会

[ 2021年5月1日 10:54 ]

阿部詩
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 柔道のグランドスラム(GS)カザン大会(ロシア、5~7日)に出場する日本選手団が1日、羽田空港から出発し、東京五輪女子52キロ級の阿部詩(日体大)は「順調に調整できており、万全で臨める。自信を付けて日本に帰ってきたい」と意気込んだ。

 阿部は新型コロナウイルスの影響で1年ぶりの実戦となった3月のGSタシケント大会で優勝も、海外勢の厳しいマークに遭い、持ち味の攻撃的な柔道を発揮できず。決勝も不戦勝と消化不良だっただけに、「力を出し切れなかったというか、物足りなさを感じたので、五輪前に(もう1試合)出ようと思った。最終的に自分の形で決められれば」と話した。

 同48キロ級の渡名喜風南(パーク24)は1月のマスターズ大会以来の実戦。この大会では五輪本番でもライバルとなるダリア・ビロディド(ウクライナ)を破るも、決勝で敗れ準優勝止まり。受け(防御)に課題が出ただけに、この中間は「大きい相手と組んで、受けの強さを求める練習をしてきた」と集中強化。日本代表の一番手として臨む五輪に向けて「今回が五輪だと思って自分にプレッシャーを掛けて試合をする。1回戦から全力で、隙のない試合をしたい」と語った。

 阿部と同様にGSタシケント大会以来の実戦となる70キロ級の新井千鶴(三井住友海上)は「少しずつ五輪が近づいているが、そこまでに自分自身の心技体をしっかり整えて、本番で最高の柔道を出し切れるように準備したい」と抱負。組手の面で課題があるだけに、「どれくらい改善できているか試したい」と話した。

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2021年5月1日のニュース