アマ最強18歳の岩井ツインズ妹・千怜 自己最少68で自身初1桁順位発進5位

[ 2021年5月1日 05:30 ]

女子ゴルフツアー パナソニック・オープン第1日 ( 2021年4月30日    千葉県 浜野GC=6638ヤード、パー72 )

17番、バーディーパットを放ち笑顔の岩井千(撮影・沢田 明徳)
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 アマチュアの岩井千怜(ちさと、18=武蔵丘短大1年)が6バーディー、2ボギーの68で回り首位と2打差の5位と好位置につけた。68はツアーの自己最少スコアで1桁順位発進は自身初。

 自身初の1桁順位で好発進した岩井千は「緊張して今日一日どうなるかと思ったけど、考え過ぎずにスタートした結果がたくさんのバーディーにつながった」と顔を綻(ほころ)ばせた。

 1、3、5番とショットをピン側につけてバーディー。7番では8メートルのスライスラインを沈めた。12、13番でも伸ばし、一時は首位に立った。14、15番の連続ボギーで後退したが、ツアー自己最少の68をマークした。

 双子の姉・明愛(あきえ)とともに小中高と活躍してきた。埼玉栄高では全国制覇を経験。昨年10月、日本女子オープンで明愛がローアマに輝くと翌週スタンレー・レディースでは千怜がローアマになるなどツアーでも実績を挙げた。今大会も2人で出場。同じ部屋に宿泊し前夜は「一緒に決勝に進めたらいいね」と誓い合った。

 互いの性格について千怜は「真逆。明愛は良い意味で大ざっぱで考え過ぎない。パー5は常にセカンドで狙う。私は納得するまで考えて練習して実践するタイプ」と評した。ただ、この日は慎重な妹が姉のお株を奪う積極的なゴルフを見せた。パー5では2オンを狙い、12番では2打目をグリーン手前に運びバーディーにつなげた。

 今春、高校を卒業し武蔵丘短大に進学。埼玉・嵐山CCを拠点に練習し「今はプロゴルファーになることしか考えていない」。プロテストは既に1次予選をトップ通過。5月の2次予選を勝ち抜けば6月の最終プロテストに進出。昨年の日本女子オープンの実績で2次まで免除される姉に追いつく。

 史上8人目のアマチュア優勝も狙える好位置。勝てばプロテストは免除となるが「あまり考えないようにして楽しく回れればいい」と無欲でプレーするつもりだ。

 ◆岩井 千怜(いわい・ちさと)2002年(平14)7月5日生まれ、埼玉県出身の18歳。8歳の時に父親の影響でゴルフを始める。17年全国中学校選手権春季大会優勝。19年国体団体戦優勝。昨年の全国高校選手権特別大会団体戦優勝。今春、埼玉栄高を卒業し、武蔵丘短大に進学。1Wの平均飛距離は240ヤード。1メートル61。目標の選手は石川遼。血液型A。

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