大橋“悲願”涙の女子五輪内定1号「なれるのはうれしい。ホッとした」
競泳日本選手権第1日 ( 2021年4月3日 東京アクアティクスセンター )
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東京五輪日本代表選考会として開幕し、女子400メートル個人メドレー決勝は大橋悠依(25=イトマン東進)が4分35秒14で優勝し、競泳女子の代表内定1号となった。2位に入った17歳の谷川亜華葉(あげは、イトマンSS)も初の五輪切符。男子400メートル個人メドレー決勝は井狩裕貴(20=イトマン近大)が4分11秒88の2位で初五輪を決めた。女子100メートルバタフライ準決勝は白血病から復帰した池江璃花子(20=ルネサンス)が58秒48の全体3位で4日の決勝に進んだ。
歓喜はない。大橋はレースを終えると、隣のレーンを泳いだ清水の頭を抱きかかえた。苦楽をともにしてきたリオ五輪代表の先輩が3位に終わったため、取材エリアでは涙。「五輪選手になれるのはうれしい。ホッとしているのかなぁ」とした上で「(清水)咲子さんと一緒に五輪に行きたい思いがあった」と声を詰まらせた。
決勝タイムは自己ベストから4秒以上遅い。午前決勝の五輪本番を見据えて、4分40秒前後で泳ぐことの多い予選を4分38秒台で泳いだ結果だった。「本番に向かう通過点として挑むことができた」と本人も前向きで、平井コーチも「本番に向けてトライした中で見えたものを今後に生かしたい」と収穫を強調した。
日本女子のエース格だが、五輪出場経験はない。左膝の脱臼や重度の貧血に悩まされ、15年日本選手権の200メートル個人メドレーは最下位の40位だった。一時は引退も頭をよぎったが、食生活改善などで貧血を克服すると一気に才能が開花。17年世界選手権では銀メダルを獲得した。
一躍、東京五輪のメダル候補に浮上したが、18年夏以降は試行錯誤の日々。左膝の古傷の影響から体のバランスが崩れ、泳ぎが傾き記録が伸び悩んだ。体を見直した結果、左足と右肩の筋力低下が判明し、昨年9月から左下半身と右上半身の強化に特化したトレーニングを開始。「イメージ通りに体が動くようになってきた」と手応えを得ていた。
昨年12月の日本選手権を体調不良で欠場。年末年始に予定していた準高地合宿も回避しており、今大会後に本格的な持久力強化に入る。胸中複雑な女子内定1号に「咲子さんの分まで4個メ(400メートル個人メドレー)を背負って頑張りたい」と決意を新たにしていた。
◆大橋 悠依(おおはし・ゆい)1995年(平7)10月18日生まれ、滋賀県出身の25歳。世界選手権は17年に200メートル個人メドレーで銀メダル、19年は400メートル個人メドレー3位。滋賀・草津東高、東洋大出、イトマン東進。1メートル74、57キロ。
▽東京五輪出場権獲得条件 代表内定には日本選手権の決勝で派遣標準記録を突破した上で2位以内が条件。19年世界選手権の優勝により瀬戸が代表に内定している200メートルと400メートルの個人メドレーは、瀬戸を除いた最上位の選手が代表権を得る。派遣標準記録は日本水連が設定したもので、19年世界選手権の決勝進出ライン。国際水連が設定する東京五輪の参加標準記録よりも高いレベルの記録となっている。
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