東海大 塩沢主将がけん引 “脱・黄金世代”で2年ぶり戴冠へ

[ 2020年12月31日 07:00 ]

箱根のキーマン(5)

2年ぶり2度目の優勝を誓う東海大の塩沢主将(東海大提供)
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 19年の初優勝の原動力となった「黄金世代」の4年生が卒業後、戦力ダウンを指摘されてきた東海大。全日本大学駅伝で2位に入り周囲の不安を一蹴した。塩沢稀夕(きせき)主将(4年)は「黄金世代が卒業したが、今年も駅伝力のある16人が選ばれた。去年に引けを取らない戦力で優勝を狙っている」と2年ぶりの戴冠を狙っている。

 4年生頼みだった部分を課題に挙げ、1年から4年まで全員の底上げをテーマにしていた直後のコロナ禍。春先は帰省する選手と寮に残る選手に分かれたためチームの一体感の醸成にも苦労した。塩沢主将は「一番ひどいときは寮に15人くらいしかいなかった。駅伝があることを信じて練習してほしいと声を掛けた」と振り返る。

 塩沢主将自らが結果を残すことでチームへメッセージを送った。7月下旬、長野・白樺湖合宿から全体練習が再開したが、塩沢主将は9月の日本インカレに出場するため合宿後はチームと別の形で練習した。不在の間にチームを支えてくれた4年生に恩返しの意味も込め、5000メートルと1万メートルでいずれも7位入賞という結果を手にチームに復帰。「出るからには結果でチームに流れをつくりたいと思っていた。少しでも勢いを持ってこられた」と自信を見せる。

 主将に応えようとチームは全日本大学駅伝では一時17位まで後退しながら2位までV字回復する底力を発揮し、脱・黄金世代を印象付けた。「序盤のつまずきから、優勝争いまでいけたのは手応え」と塩沢主将。2年ぶりの優勝を託された塩沢主将は29日に発表された区間エントリーでは交代可能な補欠に回ったが、重要区間で起用されるのは間違いない。「主将として最後は区間賞を獲ってチームに勢いを付けたい」。脱・黄金世代を掲げた“湘南の暴れん坊”の旗手となる覚悟はある。=終わり=

 ◆塩沢 稀夕(しおざわ・きせき)1998年(平10)12月17日生まれ、三重県桑名市出身の22歳。伊賀白鳳高では3年時に全国高校駅伝で1区区間2位。大学入学後は故障に悩まされ続けたが、昨季は3大駅伝全てに出場するなど復調。前回大会2区区間7位。自己ベストは5000メートルが13分33秒44、1万メートルは28分8秒83。1メートル80、60キロ。

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