御所実、リード許すも慌てず逆転勝ち LO平井“半次郎”が次戦“刺客”東海大相模も斬る!

[ 2020年12月31日 05:30 ]

第100回全国高校ラグビー大会2回戦   御所実12―5国学院栃木 ( 2020年12月30日    花園ラグビー場 )

<御所実・国学院栃木>  後半9分 中央に同点トライを決める御所実・須股(下)   (撮影・成瀬 徹)  
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 ロースコアは、御所実のテリトリーだ。風上の前半を0―5で折り返しても慌てない。後半9分にトライとゴールで逆転し、同28分のクライマックスを迎えた。敵陣40メートルから得意のモールを作り、一気に押し込む。「1年間こだわって練習してきた形。(インゴールまで)距離はあっても、トライを奪うつもりだった」。最後はSH登根主将が押さえたダメ押しトライに、ロック平井が弾んだ声で解説を加えた。

 ただ、精根尽きた竹田寛行監督(60)の顔は、勝者のそれではない。「負けていた試合。ミスばかり。向こうが上でした」。ベンチから何度も飛んだ怒声。前半は精神面を指摘した「ファイトせい!」が大半で、後半はSOの「(安田)こうへい!」とともに、「(平井)はんじろう!」が観客のいないスタンドに響いた。

 「前半主導権を取れなかったのが反省材料。(コーチの)兄から“もっと上に行ける”と言われた」

 幕末に「人斬り半次郎」と呼ばれた中村半次郎にちなんで命名されたファイター。3回戦も関東からの“刺客”東海大相模を斬る。

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2020年12月31日のニュース