常翔学園、通算100勝まであと「2」 初戦からスタイル一変も戦術徹底キック多用

[ 2020年12月31日 05:30 ]

第100回全国高校ラグビー大会2回戦   常翔学園67―7鹿児島実 ( 2020年12月30日    花園ラグビー場 )

<鹿児島実・常翔学園> 後半、常翔学園・仲間はドロップゴールを決める(撮影・大森 寛明)
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 常翔学園の67得点の中で、いぶし銀のように光る3点がある。50―0の後半8分。2年生SO仲間航太が、正面20メートルのドロップゴール(DG)を決めた。大差の状況では珍しい選択をなぜしたのか。司令塔は「勝ち進めば点差を広げることが大事になる。それで狙いました」と、この先の接戦を想定して3点を選んだと明かした。

 DGの準備は、春から始まっていた。「先生から練習しとけよと言われた」と、毎日欠かさなかった。野上友一監督(62)は「1年の時から言うているけどなあ」と語ることから、レギュラーとして4強で敗れた昨年の苦い思い出が糧となって、学年が上がって本腰を入れたようだ。

 チームとしても戦術が徹底していた。前半8分も手堅くPGで3点を追加した。雨上がりの条件を考慮して、キックも多めに使った。FWの縦の突破が目立った初戦からスタイルを一変させた。全国通算98勝。積み重ねた勝利の数だけ、戦い方も自由自在だ。

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2020年12月31日のニュース