秋田工、西陵との古豪対決制す No.8土肥が父への“恩返し”3トライで貢献

[ 2020年12月31日 05:30 ]

第100回全国高校ラグビー大会2回戦   秋田工48―0西陵 ( 2020年12月30日    花園ラグビー場 )

<西陵・秋田工> 前半、力強く前進する秋田工・土肥(撮影・大森 寛明)
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 全国大会出場回数1位と10位の対決は、最多68回の秋田工に軍配が上がった。FWの当たりの強さで、40回出場の西陵を後退させた。特に目立ったのがNo・8土肥。「格闘技好き」というレスリング&柔道経験者が、ゴール前のパワープレーと、モールの最後尾で計3トライを挙げた。

 「仲間がつくってくれたモールのチャンスで取り切るのが仕事」

 2戦連続で大差の完封勝ちとあって声が自然と弾んだ。ラグビーの手ほどきをしてくれたOBの父・芳宏さんへの恩返しのトライでもあった。

 父は3年時に、全国大会直前に故障し、ピッチに立てなかった。この日の朝、メールで雪辱をしてほしいと励まされた。「その思いに答えたかった」。元日は当たりが激しい大阪朝鮮高戦。「持ち味の気の強さで、チームの先頭に立ちたい」とファイターになることを誓った。

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2020年12月31日のニュース