土田が優勝 圧巻の1分42秒差 東京パラ代表入りへ前進

[ 2020年11月16日 05:30 ]

大分車いすマラソン ( 2020年11月15日    大分県庁前~大分市営陸上競技場 42・195キロ )

女子で優勝し東京パラ代表入りへ前進した土田
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 女子はトライアスロンとの2競技で東京パラリンピック出場を目指す土田和歌子(46=八千代工業)が1時間39分42秒で優勝した。マラソン復帰初戦だった昨年のタイム1時間44分43秒を約5分上回り、東京パラ代表入りに大きく前進した。男子は車いすマラソンで唯一東京パラに内定している鈴木朋樹(26=トヨタ自動車)が1時間22分2秒で制した。

 8年ぶりに大分で頂点に立った土田は、「コロナ下で開催してもらえたことに感謝。走れたことに感動した」と満面の笑みを浮かべた。日本記録保持者の喜納翼(30=タイヤランド沖縄)を25キロ付近から徐々に引き離し、1分42秒差でゴール。圧巻の走りだった。今レースは自力で代表切符を獲得できる事実上のラストチャンス。代表入りの目安となるタイム(1時間36分26秒)は切れなかったが、昨年より約5分縮めたことで、代表入りに前進した。

 夏冬合わせて、これまで金を含む7つのメダルを獲得。18年にトライアスロンに転向し、19年からは再びマラソンにも取り組み、二刀流に挑戦している。トライアスロンでも代表入りの当落線上にいるが、気持ちは折れない。「私の走りを見て、勇気や元気を与えたい。東京は諦めていません!」と力強く答えた。

 〇…鈴木が圧倒的な強さを見せつけた。スタート直後からトップに立ち、5キロ付近からは独走状態。2位に4分42秒差をつけてゴールした日本のエースは「競技人生で一番ハードなレース。正直凄くうれしい」と話した。今後はトラックの出場権獲得も狙う。「足りないところを肉付けしていく。マラソンではマルセル・フグ(リオ大会金メダル)らと戦えるように調整していきたい」と決意を口にした。

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