レイカーズがサンダーのPGシュルーダーを獲得 トレードが暫定合意

[ 2020年11月16日 08:31 ]

レイカーズへのトレードが浮上しているサンダーのシュルーダー(AP)
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 NBAファイナルを制したレイカーズが、今季のシックスマン賞の投票で次点となっていたサンダーのポイントガードで、ドイツ出身のデニス・シュルーダー(27)をトレードで獲得することになった。15日にAP通信など複数のメディアが報じているもので、16日のトレード解禁を前にしてすでに両チームは暫定的に合意。レイカーズ側はドラフト1巡目(全体28番目)の指名権と、ファイナルを含めてシューティング・ガードとして先発していたベテランのダニー・グリーン(33)をサンダーに放出する。

 シュルーダーはドイツ北部のブラウンシュバイク出身で17歳でプロ入り。2013年のNBAドラフトでホークスに全体17番目で指名されて主戦場をドイツから米国に変えた。185センチ、78キロと小柄でスリムなポイントガード(PG)ながら、1対1で相手に対峙したときは最初の1歩で抜き去ってしまうスピードと柔軟なフットワークとボール・ハンドリングを持ち併せている攻撃型の司令塔。2018年7月にサンダーにトレードされ、短縮シーズンとなった昨季は平均18・9得点、4・0アシストをマークして優秀なベンチプレーヤーに与えられるシックスマン賞の投票では次点となっていた。

 レイカーズはファイナルで10年ぶり、17回目の優勝を飾ったものの、ポストシーズンで活躍したライジョン・ロンド(34)と、レギュラーシーズンで44試合に先発していたエイブリー・ブラドリー(29)はFAで移籍が確実視されており、バックコート陣の補強が急務。一方、昨季アシスタントコート(AC)だったマーク・ダグノート氏(35)を監督に昇格させたサンダーでは、先発のPGだったクリス・ポール(35)がトレードで移籍する可能性が大きくなっており、チームを支えた主力2人が移籍することになりそうだ。

 一方、3季連続で得点王となったロケッツのジェームズ・ハーデン(31)はマイク・ダントーニ前監督(69)が退団した同チームのビジョンに不信感を抱いており、スポーツ専門局のESPNは、そのダントーニ氏がACとなったネッツへのトレードでの移籍を選択肢の“トップリスト”として考えていると報道。すでにネッツにはサンダー時代に3季、チームメートだったケビン・デュラント(32)と、キャバリアーズ時代に球宴でMVPとなっているカイリー・アービング(28)が所属しており、トレードが実現すればシーズンMVP&得点王経験者2人(デュラント、ハーデン)を擁するリーグ屈指の強力な“ビッグ3”が誕生することになる。

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2020年11月16日のニュース