同大 バックス大シャッフルで開幕2連勝 21日に京産大と全勝対決

[ 2020年11月16日 05:30 ]

関西大学ラグビーAリーグ   同大53-19立命大 ( 2020年11月15日    宝が池 )

<同志社・立命>前半16分、同志社・山口は右にトライを決める(撮影・井垣 忠夫)
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 第2節4試合が各地であり、大苦戦の初戦からバックスを大幅に入れ替えた同大が、立命大から7トライを挙げて53―19で快勝した。関大に34―10で勝利した京産大と、1次リーグ1位通過をかけて21日の最終節(滋賀県・布引)で全勝対決をする。別組の天理大と関学大も2連勝し、22日の次節(神戸市・神戸ユニバー)で激突。3校が出る大学選手権の切符は天理大、関学大、京産大、同大に絞られた。

 バックス大シャッフルの効果が出た。同大は全7トライをFW以外が挙げた。伊藤紀晶新ヘッドコーチが「FWが前に出ているからスペースができた」と語るように、フィジカル自慢の立命大に接点で上回ったからこそ好機が生まれたとはいえ、配置転換を含めて初戦から4人が入れ替わったランナーたちが光ったのも事実だ。

 特にいい仕事をしたのが、4カ月の長期離脱から復帰したWTB山口だ。前半16分、ゴール前で1メートル66の体を滑り込ませて先制トライ。36分は、中央ライン付近のスクラムから30メートル近く突破。SH人羅のトライを演出し、19―0と引き離した。

 「2週間前に全体練習に戻ったばかりで、どれだけ動けるか心配だったけどチームに貢献できて良かった」

 股関節痛が長引いたとはいえ、世代別日本代表に選出される快足は健在。チームの運動量も光った。コロナ禍で「駅伝部みたい」に走り込んだことも、大差を付ける要因になった。開幕関大戦の大苦戦(33―31)から一変し、2連勝。今年のバックス陣は頼もしい。

 《京産大は2連勝にも不満》2連勝にも、伊藤新監督は激辛評価だった。前半終了間際。敵陣ゴール前のスクラムでボールをキープできない痛恨のミスを犯し、こぼれ球を関大に拾われてそのまま同点につながるトライを許した。大チャンスから失点し「満足できない試合展開」と厳しい表情。突き放した後半はオフロードパスの精度を欠き、「7人制のようなプレーに映った」と軽率さを戒めた。

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2020年11月16日のニュース