貴景勝 一人大関さすが!全勝ターンで単独トップ

[ 2020年11月16日 05:30 ]

大相撲11月場所8日目 ( 2020年11月15日    両国国技館 )

<大相撲11月場所8日目>引き落としで北勝富士(中央)を破る貴景勝(撮影・西海健太郎)
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 一人大関の貴景勝が北勝富士を引き落として勝ち越しを決めた。無敗で並んでいた元大関の小結・照ノ富士が大栄翔に敗れたため単独トップに立った。貴景勝を追う1敗は照ノ富士、平幕の宝富士と志摩ノ海の3人となった。

 直近2連敗している対北勝富士。いつも激しい戦いになる両者の対決だが、この日は貴景勝があっさり勝負を決めた。立ち合いで左前みつを取りに来た相手を押し返し、浮いた瞬間に引き落とした。初めて中日で勝ち越しを決めて、「集中して気持ちをしっかり入れてやろうと思った。また明日の相撲に集中して頑張ります」と余韻に浸ることなく切り替えた。

 トップに並んでいた照ノ富士が大栄翔に敗れ、初めて中日で単独トップに立った。「自分の相撲に集中しているので、そこはあまり何も思わない」。邪念を払うことで集中力を乱さず土俵に上がり、それが好結果を生んでいる。伊勢ケ浜審判部長(元横綱・旭富士)も「落ち着いている。前に攻められているし、自分の相撲を取れている」と高く評価した。

 一人大関としての重圧もある中、力強い相撲で土俵を締めている。24歳は「結びで取れるのはありがたい。しっかり悔いのない相撲を取ろうと引き締まる思い。9日目の相撲に集中して頑張ります」と気持ちを引き締めた。

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2020年11月16日のニュース