張本智和 手応え銅 久々国際大会「合格点」収穫手に次戦ITTFファイナルへ

[ 2020年11月16日 05:30 ]

卓球男子W杯最終日 ( 2020年11月15日    中国・威海 )

3位決定戦を制し、銅メダルの張本
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 準決勝と決勝が15日に行われ、世界ランキング4位の張本智和(17=木下グループ)は銅メダルを獲得した。準決勝で、リオ五輪金メダルの馬竜(バリュウ、32=中国)にフルゲームで敗戦。3位決定戦は、1回戦で丹羽孝希(26=スヴェンソン)に勝った同18位の張禹珍(チャンウジン、25=韓国)に4―3で勝利した。

 コロナ下で迎えた8カ月ぶりの国際大会で成果を残した。張本は、3位決定戦で韓国の張に2ゲーム先取されてから挽回。第7ゲーム、10―5からフォアハンドをねじ込んで勝利を決めると、固く握った右手で額を数度叩き、喜びをかみしめた。

 「この試合はずっと苦しい展開。内容は良くなくても勝ち切れてホッとしている」

 現地入り後、他の海外勢と同様に隔離生活を強いられた。1週間近く練習ができないハンデを抱えながら、準決勝は、地の利がある中国の大エース馬竜と互角の勝負を演じた。「この8カ月間はドキドキもハラハラもなかった。勝った時の喜びも負けた時の悔しさも経験できて合格点」。銅メダルと試合勘という収穫を手にして、19日開幕の次戦ITTFファイナルに向かう。

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2020年11月16日のニュース