NFLレイダースが「感染リスト」に5選手を登録 濃厚接触者と断定 4人はオフェンスライン

[ 2020年10月23日 08:46 ]

新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したレイダースのトレント・ブラウン(AP)
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 今季からネバダ州ラスベガスを本拠にしているNFLレイダースは22日、2018年のドラフト1巡目(全体15番目)に指名されたコルトン・ミラー(25)を含むオフェンスライン(OL)の4選手とセーフティーのジョナサン・エイブラム(23)を、21日に新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したOLトレント・ブラウン(27)に対する濃厚接触者と断定。全員が無症状であるものの、リーグの感染防止規定に従って、ただちに5日間の自己隔離態勢を取らせた。

 接触の“起点”は19日となるため、24日に地元ラスベガスで行われるバッカニアーズ戦には「無症状+検査で陰性」の2つの条件をクリアすれぎりぎりで出場できることになるが、この日感染リストに登録された5人はすでに2日連続でチーム練習には不参加。レイダースの現時点でのOLは5人しか残っておらず「チーム登録の53人中、少なくとも8人のOLが必要」というリーグ規定を満たしていない。しかも試合当日のベンチ入り選手数(48人)にも達しておらず、リーグ側は「47人」であっても試合の成立を認める方針を示している。

 本拠地をカリフォルニア州オークランドからラスベガスに移したレイダースは今季、新型コロナウイルスの感染防止規定に違反する事例が続出。ジョン・グルーデン監督(57)は試合時に着用が義務付けられているマスクを外していたとして10万ドル(約1050万円)の罰金を科せられ、試合後にロッカールームに許可されていない従業員を入れたとしてチーム側も25万ドル(約2630万円)の罰金処分となった。

 さらにタイトエンド(TE)のダーレン・ウォルター(28)は自身が主宰したチャリティー・イベントで規定違反があったとして3万ドル(約320万円)、そのイベントに参加した他の9選手には1万5000ドル(約160万円)の罰金が科せられている。

 今季の北米プロスポーツ界ではNBAとNHLが3月に感染拡大でシーズンを中断。しかし開催場所を1カ所ないし2カ所に限定してシーズンを再開させたあとは混乱はなかった。しかしNFLは感染防止規定を設け、観客動員を制限しながらも「ホーム&アウェイ」の移動を伴う通常通りの日程消化を行っており、チームの人数の多さもあって当初から感染拡大を危惧する声が多かった。

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2020年10月23日のニュース