箱根駅伝、無観客で開催へ 関東学連会長「ご理解ご協力を」観戦自粛を要請

[ 2020年9月21日 05:31 ]

<第96回箱根駅伝往路>1区、一斉にスタートし、最初のカーブを曲がる選手たち
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 関東学生陸上競技連盟(関東学連)は20日、新型コロナウイルスの感染を防ぐため、第97回東京箱根間往復大学駅伝など本年度の連盟主催大会はいずれも無観客で開催するとホームページで発表し、現地での応援の自粛を求めた。

 沿道の観衆が約100万人ともいわれる正月の一大イベントが今年は様変わりしそうだ。関東学連の有吉正博会長は「今月末から競技会開催を再開するにあたり、競技会開催時の関係者(選手、マネジャー、監督、コーチ、競技役員、補助員、その他競技会へ来場するすべての人)に対してご協力のお願いです」とした文書を発表。「これまで駅伝競走は沿道で応援していただく皆様に育てられてきました。これからも、末永く愛される駅伝競走でありたいと思っておりますので、是非ともご理解ご協力をお願いします」などと観戦自粛を要請した。

 関東学連の発表によると、大学関係者だけではなく選手の家族にも応援自粛を要請。新聞社の小旗や号外、大学新聞などの配布物も禁止されている。出場校の応援団など集団による応援は行わず、表彰式などの式典は極力縮小するか実施しないほか、競技会はライブ配信やTV中継で観戦することを呼び掛けている。日本陸連はロードレース開催の際の感染対策指針で、沿道での応援自粛要請を盛り込んでいる。

 今年3月1日に行われた東京マラソンでは沿道での応援自粛が呼び掛けられた中、約7万2000人が観戦。同8日の名古屋ウィメンズマラソンでは約2万5000人が観戦したとされている。

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2020年9月21日のニュース