渋野 8差21位浮上“チャー・シュー・メン”効果4バーディー

[ 2020年9月21日 02:30 ]

米女子ゴルフツアーポートランド・クラシック 第2日 ( 2020年9月19日    オレゴン州 コロンビアエッジウオーターCC=6467ヤード、パー72 )

通算4アンダーでホールアウトし、笑顔の渋野
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 渋野日向子(21=サントリー)は通算4アンダーで首位と8打差の21位に浮上した。前日に残した最終18番をパーで終え、71の39位で第1ラウンドをホールアウト。その後、第2ラウンドに臨み4バーディー、1ボギーの69と伸ばした。河本結(22=リコー)は通算1オーバーの81位で予選落ちし、65で回ったメリッサ・リード(33=英国)が通算12アンダーで首位に立った。大会は山火事の影響で72ホールから54ホールに短縮されている。

 出だしの10番パー5。フェアウエーからの3打目を放つとき、渋野は心の中でつぶやいた。「チャー・シュー・メン!」。ピン手前1.5メートルにぴたり。復調したショットを武器に、4バーディーを奪った。「ほんとに今年に入って一番ショットの調子が良くて。自信を持てていい感じだった。凄くうれしいです」。しぶこスマイルがはじける。

 パー4の15番で第2打を、2番パー3ではティーショットをいずれもピンそば1.2メートルに寄せてスコアを伸ばした。アイアンショットだけでなく、ティーショットも好調だ。フェアウエーキープ率は78.57%。その要因は、今大会から意識しているスイング時のリズム。「心の中で“チャー・シュー・メン”って言いながら。それがほんとにマッチしてくれた」と喜んだ。

 ゴルフ漫画「あした天気になあれ」の主人公・向太陽がスイング時に口にする言葉。実はちょうど1年前、9月第3週のデサントレディース東海クラシックでも、リズムが悪くなった際に心の中でつぶやいていたという。最終日は首位と8打差で迎える。偶然にも同大会では最終日に8打差を逆転して優勝した。最終9番でボギーを叩き、「ほんとにダサい」とまだ完全燃焼はできていない。最終日に爆発し、1年前の再現なるか――。

 ▽「チャーシューメーン!」 ちばてつや氏作のゴルフ漫画「あした天気になあれ」で主人公、向太陽(むかい・たいよう)がスイングの際に出す掛け声。「チャー」で始動し、「シュー」でトップ、「メーン!」でインパクト。同じリズムでスイングするための工夫。「好きな食べ物」でチャーシュー麺を選んだ。ちなみに向太陽が海外メジャー初出場初優勝を飾ったのも全英オープンだった。

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2020年9月21日のニュース